怪奇大作戦新シリーズは、実相寺監督も熱望していたらしい。この作品は、氏の遺稿でもある。
「うる星2ビューティフルドリーマー」を思い起こせるプロットと、静かに進む演出が威厳さえ感じさせる。
怪奇大作戦のSFプロットはいくつかある。1話のようにメカニカルなタイプや、この2話のような心霊的タイプなど。前者は巧妙な仕掛けや派手な演出が要求されがちだが、後者は心理的な描写、心情の機微を捉えた細やかな演出が要求される。
本作の演出北浦嗣巳は、実相寺監督の愛弟子とされている。奇しくもBSではこのあとに「京都買います」が放送され、ご本人にすれば何をしてくれんねん、というような心境だろうが、引けをとらないといったら言い過ぎにしろ、なかなか見応えのある作品に仕上がったと思う。
月: 2007年5月
怪奇大作戦セカンドファイル#1「ゼウスの銃爪」
ぶっちゃけていうと、オリジナルが凄すぎてあまり新作には期待していない。が、怪奇大作戦という私が生まれた頃のコンテンツに、未だにこうして目を向けている人々がたくさんいるということが素直に嬉しい。
さて、その新作だが、まず問題点を挙げておこう。
・牧とノムの見た目が区別つかない。
・エフェクトがあまりにもチープすぎる。
・プロット上、仕掛けにあまり重点が置かれていない。
キャスティングは発表当時から波紋を呼んでいた。私も正直首を捻った口だ。だが、まあそれに関しては大きな問題にはならなかったようだ。
女性がマイクロウェーブを受けて燃え上がるシーン、私はがっかりした。なんて安っぽい映像効果なんだ。21世紀の技術が、40年前のそれに完敗している。
シナリオはまあまあ及第点だった。だが、このコンテンツのメインともいえる怪奇の仕掛けにやや問題がある。
衛星兵器を使ったマイクロウェーブ発信機というのはまんざら目新しいものでもない。それを少年少女がハッキングして使うというのもそうだ。
怪奇大作戦の仕掛けの醍醐味というのは、町工場レベルでやってのけてしまうSFでなければならない。
決して地下組織や、工作員などといった、都合のいいファクターで処理すべきものではないのだ。
BSの放送では、この後「恐怖の電話」「死を呼ぶ電波」「かまいたち」を放送した。ファンとしては嬉しいが、この新作の後に類似ネタを扱っている「恐怖の電話」を持ってくるとは、ほとんど嫌がらせに近い。
そして、「かまいたち」である。目の肥えた視聴者なら、怪奇大作戦を知らなくても新作よりオリジナルに魅了されるのは間違いない。
怪奇に限ったことではないが、改めてシナリオの重要性を再認識させられる。
グラボ壊れた
FFプレイ中、急に画面が停まった。入力を全く受け付けないのでPCを強制終了、再起動させて見ると、画面がめちゃくちゃだ。昔のファミコンのバグ画面のようだ。
セーフモードで起動しても同じ、デバイスマネージャでグラボを停止させると、なんともない。
PCを開けてグラボを外す。なんとなく基盤が茶けている。すると、何もなかったかのように起動した。
グラボの寿命は3年もてば上々だそうだ。これもちょうどそんな感じだ。
買い替えしたいが、ロープロとAGPなので選択肢はほとんどない。玄人志向から6200が出てるそうなので、たぶん買うだろう。
グラボ替えたとして、あと3年。そいつが壊れたころには、PCとOSのグレードアップも考えなければならないだろう。