気になる女性

さして恋愛感情があるわけではない。一緒にいたいなという気持ちはあるが、それほど切羽詰っているわけではない。
細いという以外、私の女性のタイプに合致するところはない。性格も、深くはまだ知らないが、たぶん合わないところの方が多いと思う。
ではなぜ、私がそんな彼女に声を掛けるかというと。
同じ匂いがするからなのだ。
大学時代、志を同じくする輩が集う場所には、そういう同じ匂いがする奴がわんさかいた。彼女には、それと同じものを感じるのだ。もちろん直感だ。
趣味や趣向は合わないかもしれない。思想や主義も違うかもしれない。
だが、彼女に感じるその匂いで、私は彼女と長い付き合いができる、ような気がする。
ほら、ネタがないとこうなる。