サンウェーブ:パタパタくん

カンガルーの着ぐるみを着た男の子、どこかいたずらっぽくほくそ笑んでいる。
それもそのはず、男の子はポケットにいろんなものを隠していた。お玉、フライ返し、調味料の入れ物、お母さんはお見通しだ。
お母さんは、男の子からそれらを受け取ると、キッチンのパタパタくんへしまう。
最後に、男の子はバナナを出す。それは持ってていいよと、お母さん。嬉しそうにポケットにしまう男の子。
いや、なんとも微笑ましいCMだ。男の子の表情がいい。台詞は一切なく、ピアノに合わせてずっと歌が流れている。
単純な切り返しも、ただシンプルなだけでなく、立場の対比をしっかり見せる意味で重要だ。
あまり目立ってはいないが、このパタパタくんシリーズはちょっとクセのある作品を作り続けている。
こういうアーティスティックなCMを流す企業を、ちょっと贔屓目に見てしまうのは正直なところだ。
http://www.sunwave.co.jp/gallery/cm.html