17日は大きなニュースがたくさんあった。
前日に東京地検の強制捜査を受けたライブドアは、株の売り注文が殺到、IT関連株もつられて下がり、平均株価を500円近く押し下げた。
特捜が証券取引法違反だけで動くことは考えられず、恐らくもっと大きな立件があるのだろう。堀江氏の野望は潰えたか。
そして、1月17日は阪神淡路大震災が起こった日である。今年で11年目を迎えた。もう11年も経った。あの日見た光景は、未だにはっきりと瞼に焼き付いている。
震災は、残念ながらこれで終わりではない。近い将来、同じような、あるいはもっと大きな地震が確実にやってくる。決して回避できない現実がある。あのときの教訓を活かせるのか、国家や組織だけでなく、国民一人一人が常に心がけなければならない。
大きな裁判が一つ、結審を迎えた。日本中を震撼させた連続幼女誘拐殺人事件、最高裁は被告側の上告を棄却し、宮崎勤被告の死刑が確定した。
あの事件は、日本の犯罪史において重要なターニングポイントであった。オタクという言葉が一般的に認知され、異常性愛者や精神異常者の犯罪が激増した。ちょっとでもおかしな事件があると、容疑者はすぐに精神鑑定にかけられた。
今の世の中、日本国民を精神鑑定にかければ、3000万人はひっかかるだろう。人を殺しても罪にならない刑事責任能力のない人間が、あなたと同じ道を歩き、同じ街で生活している恐怖を、おかしいと思わない世の中はやはりおかしいと言わざるを得ない。
国会では、昨年から大問題になっている耐震偽装疑惑の渦中人物、ヒューザー小嶋社長の証人喚問があった。私もテレビを観ていたが、小嶋氏は質問を受ける度に補佐人に相談し、挙句にその質問には答えられないの一点張りである。
再喚問は必至だろうが、もうこうなったらクビをくくるしかない。奇しくも、震災の日の喚問となったが、この極悪人には追悼の気持ちなどないのだろう。
この4つのニュース、これで終わりではない。これからどんどん展開していく。しばらく世間は荒れそうだ。あ、宮崎くん、君の命は終わりだからね。