東京進出

大阪で売れてきた芸人がよく口にする言葉である。明石家さんま、ダウンタウン、ナインティナイン、まさに大活躍である。東京で一旗揚げようという、その意気込みはよくわかる。しかし、少し立ち止まって考えて欲しい。彼らが、東京へ行って失った物があることを。
東京へ進出した芸人は、確かにテレビによく出ている。そこで、彼らはどんな仕事をしているのだろうか。番組の司会である。そこに、芸の場はない。己の芸を生かすことはできるだろうが、ネタを見せて笑いを取っているのではない。
それは、芸人としてどうだろうか。
東京進出で金儲けはできるだろうが、己の芸が未熟であれば、ただのタレントに成り下がってしまうのだ。そうまでして、東京へ出る意味があるのだろうか。
東京は野球でいうメジャーに例えられる。大阪芸人は、いくら腕があっても東京ではルーキーである。しかし、東京にメジャーに例えるほどの笑いがあるだろうか。むしろ笑いに関して言えば、大阪のほうがメジャーである。東京はただ、情報発信の中心であり、人口が多いだけなのである。笑いを知らない、流行に流されやすい客の前で、己の芸が向上するはずがない。東京で芸を潰してきた芸人は、決して少なくないはずだ。
芸人の本分は、舞台に立ち、客の前でネタを披露して笑いをとる。多少シチュエーションは変わっても、ネタで笑いをとるのが芸人の本分ではないのだろうか。
ようやく最近、ゴングショー形式も含めてネタ見せができる番組が増えてきた。大阪を出て、東京へ行くのは構わない。が、どこへ出ようとも、ネタで勝負して欲しい。キャラクターやルックスではなく、ネタで勝負して欲しい。
特に、千原兄弟とハリガネロック。東京のクソみたいな芸人に負けてるぞ。何をしとんねん。もっと頑張らんかい。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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