嘆美主義といいつつ、簡単に言えばホモ漫画である。よくもゴールデンタイムに放送できたものだが、はまって観ていたのは私のほうだった。
辻真先、金春智子、酒井あきよし、筒井ともみと豪華な脚本陣もさることながら、なんといっても豪華なのは声優陣である。端役であるタマネギ部隊には、古谷徹、野島昭生、古川登志夫、三ツ矢雄二といった主役級がずらっと揃う。
先祖と子孫のパタリロ(それぞれ杉山佳寿子、松島みのり)が登場する回は、声優陣の奥深さを感じさせる。三人が一度に揃う回などは、もう狂喜乱舞抱腹絶倒である。藤田淑子がマライヒの声をあてているのを利用して一休さんを登場させるとか、スタッフのおふざけも楽しめる。
同性愛(少年愛)を扱っているとはいえ、シャレの部分が大きく、強烈なギャグがそれを覆い隠す。あ、そうか、マライヒは男だったと改めて気づくことも多いはずだ。
パタリロの後にイデオンを観ると、カーシャがどうしてもパタリロとダブって困ったりする。私は赤ちゃんのぷくっとしたしもぶくれのほっぺたが好きなので、パタリロがついついかわいく思えたりもする。
あ、いかんいかん。