全編に漂うB級感はまさにテレビ東京のそれ。
しかし、こんなにスリルに溢れた旅番組はテレビ史上類を見ないだろう。
昨日最新作をようやく視聴できたが、すっかりつまらなくなった地上波番組の中で、私が唯一楽しみにしている番組でもある。
路線バスだけを乗り継いで、目的地へ3泊4日で辿り着けるか。
一見すると簡単そうだが、これが実に難しい。
路線バスの路線というのは、市町村単位で区切られている。故に、県境を越えるのが至難の業なのだ。
これまでのシリーズを振り返ると、県境は徒歩を余儀なくされる場合が多い。それだけ県境を跨ぐ路線というのはないのだ。
そして最大の醍醐味が、決してチャレンジが成功で終わらないことである。辿り着けなくて失敗することもあるわけだ。
以前など、出演者がパチンコに寄ったためにバスの時刻に間に合わず、結局それが原因で失敗してしまったのだ。
ただバスに乗っているだけなのに、予測不可能な展開が次々と起こる。
旅番組はその地に行きたいと視聴者に思わせるのが普通だが、これは全くそうではない。
テレビで見て楽しめる旅番組としては史上最強だろう。
いや、でもそのうちやってみたい気はちょっとある。
BSJAPANで今週2本ほど放送されるので未見の方はぜひ。