恐らく世論としては暴走大臣田中真紀子のレッテルを貼りたいのだろう。そのほうが彼女のキャラクターがわかりやすい。
しかし、大臣はちゃんと制度のおかしな点を指摘して問題提起をした。これは評価すべきだと私は思う。
確かに、政府の認可が出てすぐに大学が開校するということは、認可が下りるという前提で物事が動いているに他ならない。
これはおかしい。
大学間の競争を促す橋下市長のような意見もあるが、切磋琢磨した結果大学が潰れてしまっては、それはそれでまた悲劇を招く。
少子化で学生が減っているのは動かしようのない事実だ。しかし大学だけはどんどん増えている。
少ないパイの奪い合いがどういう結果をもたらすか。田中大臣はその問題に一石を投じたわけである。
政治家としての資質に問題があるかもしれない。しかし、今のうのうと政権の座にあぐらをかいている連中と比べれば、よっぽどマシである。
残り少ない民主党政権、まあせいぜいがんばっていただきたい。