山はやっぱり危ない

危うく遭難寸前だった。
例によって今日もトレイルマップの製作中、地図にない分岐はどこに行くのだろうと調べていた。
後でGPSのログを見れば、メジャーなトレイルコースでぐるっと囲まれた中だったので、最悪どこにでも出られたのだろうが、それでも人工物が全く見当たらない中を、例え人が踏みしめたところを歩いていても怖い。
五体満足でさえいればなんとでもなるが、もしイノシシやクマ(いるかな)に襲われでもしたら、たぶん間違いなく死ぬだろう。
そう、自然の中では、自分だけではいかんともしがたい状況になることがあるのだ。
結局、その山道はぐるっと回って元のところに戻ってきただけであった。
急な下りを、落ち葉と砂利に足を取られて二度ほど尻餅を着きながら、こんなところでくたばるかと必死で歩き続けた。
歩いた距離はたった840m。平地なら10分で歩く距離だ。
一時間くらい歩いたような気がした。
しかしこの刺激がたまらんのだ。
日常では味わえないスリルが山にはある。
まあ、死なん程度に遊ぼうじゃないか。