写真は映像より表現や主張する手段として劣るのか。それは断じて否だ。
これほど映像の無力さを思い知ったことはない。もっとも、それは撮り方にもよるのだが。
民放は被災者のケツを追っかけ、視聴者のお涙を頂戴すべく、今日も東奔西走している。ようやく通常放送に戻ってほっとしているところだ。
もちろん、彼らも好き好んでそんな取材をしているわけではない。彼らも、無能なプロデューサー、編成の下で苦労しているはずだ。
そんなテレビクルーの人も、仕事が落ち着いたらNYタイムズのこのページを見てほしい。
http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/12/world/asia/20110312_japan.html
君たちが撮ってきた映像より、これらの写真は遥かに被災地を語り、被災地を憂い、被災地を想っている。
と同時に、見ている我々にもいろんなことを感じさせてくれる。
中にはかなり厳しいカットもあるが、目を逸らさずにこの現実を見届けてほしい。
そして、被災地のために、自分の得意分野を活かして貢献してほしい。