85年、阪神が日本一になったとき、興奮したファンによってカーネル・サンダース像が道頓堀川に投げ込まれた。以来、低迷を続けているチームには、カーネルの呪いがかかっていると言われていた。
今年3月、そのカーネル像が川から24年ぶりに引き上げられた。ちょうどシーズン前だったので、ファンはこれで呪いが解けると喜んだ。が、しかし。
呪いはまだ解けていなかった。
阪神にかかっているカーネルの呪いは、助っ人外人が全く活躍しないという呪いなのだ。
今年阪神に加入したメンチ。彼にも見事に呪いがかかっていた。開幕から不振が続いて、とうとう2軍落ちになった。
先のカーネル像は、バースに似ているということで投げ込まれた。バースと言えば、神様仏様バース様と呼ばれるほど、阪神優勝の立役者である。
だが、阪神にはバース以来、活躍した助っ人外国人選手は皆無である。
毎年高額の契約金で呼んではその金をドブに捨てている阪神。カーネルの呪いを解くには、甲子園でフライドチキンでも売るしかないのかもしれない。