いつもの仕事の朝、寝癖に手間取って5分押しで家を出る。
早足で駅に向かい、ちょうど着いているくらいの特急が、ホームにない。
案内板を見ると、そのホームには準急が着くとある。準急?阪急に準急てあったか?
もしかするとダイヤ改正で時間が変わったのかと時刻表を見る。
驚いた。早朝の特急がなくなっている。
慌てて停車している快速急行へ乗り込む。
一応、いつもの時間通りに行けるのだが、ゆったり座れていた特急がなくなって、これからはそこそこ混んでいる快速急行に乗っていかなければならない。始発駅なので座れるのは確実だが。
帰宅して改めて時刻表を調べてみる。
これまで急行として走らせていたものを準急とし、駅の停車具合と名称がいい感じになったようだ。
最近の私鉄は、特急といいつつ停車駅が多すぎる。
京阪は昔、七条-京橋間がノンストップだったが、輸送効率を高めるために停車駅を増やした。確かに、通勤時以外の特急はガラガラだった。
しかし、快適性は格段に失われ、私は最寄り駅が京阪にも関わらずその利用を断念したほどだ。
ダイヤ改正は利用者の利便性改善のためのように思えるが、その実、輸送効率改善以外の何物でもない。
私はこの阪急のダイヤ改正で、以前より時間のかかる急行に乗せられ、以前より混んでいる車両に乗せられることになった。
これは、とても利便性改善とは思えないのだが。