いわゆる広告然としたCMが多い中、こういう芸術志向のCMはだんだん少なくなってきた。
一応大学でCMを勉強してきたが、一番重要なことは視聴者に印象を深く与えることであり、それにはやはり視覚、感覚に訴えるべきなのであろう。
オーソドックスな切り返しの中に、父と娘の微妙な駆け引きのような会話が流れ、二人の思いが伝わってくる。
父は國村隼、娘は伊藤歩。二人とも生粋の役者である。しかし、声のいい俳優さんは得だ。それだけで立派な武器になる。
このシリーズ、たぶんしばらく続くだろう。ディレクターは誰だろうか。絵はかなり小津かぶれだったが。
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