その名はオリオン


事実上、NASAのシャトル計画はこれで終焉となる。飛行機型の宇宙船で地球と宇宙を往復することは、世紀が替わるくらいのスパンでないと再登場はないだろう。
NASAはスペースシャトルの後継となる有人宇宙船の名前を「オリオン」と発表した。
写真を見てもらえればわかるように、あのアポロ計画で使用した宇宙船と同じ外観である。ロケットで打ち上げ、宇宙で切り離し、ミッションをこなして、戻ってくる。
やはり最大の問題は大気圏再突入なのだろう。この問題をクリアするには、原点に戻るしかなかったのだと思われる。
スペースシャトルの最大の利点は、機体の再利用によるコストダウンだったはずだ。
しかし、耐用年数が近づくにつれて次々と問題が発生し、二度の爆発死亡事故を起こしてしまった。安全性を確保するには、コストダウンを捨ててまで原点に戻らなければならなかったようだ。
2014年までに有人飛行が予定されている。これで停滞しているISSの建設が進んで、更なる宇宙開発に拍車が掛かることを祈るばかりだ。