夏の高校野球

関西人は地元が敗退すると決勝とはいえソッポを向くのだが、今年は違った。二日間に渡るまさに死闘、死力を尽くした決勝戦だった。
真紅の優勝旗は早実の手に渡ったが、駒大苫小牧も優勝に値する活躍だった。
しかしあの斎藤くんはクールだ。連日35℃、恐らくグラウンド上では40℃を遥かに越えるような暑さにもかかわらず、長袖のアンダーシャツで4連投である。
普通なら汗だらだらなのだが、彼はハンドタオルでそっと拭うだけだ。クールだ。
金に任せて巨人がかっさらっていくだろうが、プロでもあの姿を見てみたい。
あの人差し指ポーズは、夏の甲子園で今後も継承されていくのかもしれない。駒大苫小牧にしては、俺たちの専売特許だからやってくれるなと言うだろうが、君たちが最初だということで、いいじゃないか。