とうとう私の周りの映画館はシネコンばかりになってしまった。ロードショーものを観るにはもうシネコンに行かないと観られない。いよいよこのときが来たか。私は覚悟を決めた。まあ、そんな大したことではないが。
MOVIX京都は、京都の繁華街にあるツインシネコンである。これが建ったお陰で、ピカデリーも松竹京映もなくなった。足しげく通った映画館だ。
チケットは全て一階で受け付けている。並ぶためのバリケードが迷路のように張り巡らされてある。休日はきっとすごい列なんだろう。なんせ7つある劇場全てのチケットを扱うのだから。
一番の気掛かりは、席である。全席指定席だ。融通はきくのだろうか。いつも行く平日午前の上映なら人も少ないし大丈夫だろうと思っていたら、その通りだった。中央通路に面したやや左の席。ベストポジションだ。
シートも深いし、背もたれもかなり高い。さすがに新しいだけあって居心地よく設計されている。まあまあ、このくらいならよしとしよう。
さて、「レジェンドオブメキシコ」では見事に裏切ってくれたが、今度はどうだろうか。
全編モノクロで、部分的に色が付いている。口紅とか、血とか。モノクロでよくわからないが、どうも背景は全てCGだそうだ。
ナレーション進行が少し気になる。かなり原作に忠実に制作されたようで、それでようやく原作者を口説き落とせたらしい。
物語は、3話に分かれている。オムニバスではない。微妙にだがそれぞれに交錯している。ほんの少しだけだ。それぞれのメインに、ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェンが当たる。
それほど入り組んだストーリーではなく、各シーンの散りばめ方も簡単にしてくれているが、モノクロなので映像から受ける印象が単調になり、映像と関連付けて覚えることが難しくなっている。
それもこれも、やはりコミックのような映像を追求したせいだろう。
映像的にはやはりその影響もあって単調な印象だが、その分キャラクターが引き立っている。やはりタラちゃん一家はキャラクターの書き込みがうまい。
あのイライジャ・ウッドがジェット・リーばりのアクションをこなし、五右衛門のように無言で二刀を振るううデヴォン・青木、最初と最後に出てきておいしいイケメン、ジョシュ・ハートネット。などなど、いずれもメインを食わんばかりの存在感である。
配給元はラブストーリーとのたまっていたが、ベタベタしたものは当然ながら一切ない。モノクロの映像に隠されたハードな感情表現が垣間見えるだけだ。
ただ、一貫して女を守る男の姿が執拗なほどに描かれている。それは切なくもあり、また滑稽でもある。男は、女を守るために生きる生き物だと。
派手なガンアクションこそなかったが、ロバート・ロドリゲス、静かなる名作になるだろう。
祇園バーガー
ググったらたった4件しかヒットしなかったので、これは是非取り上げてみようということで食べてみた。
店は京阪三条駅、川端三条の交差点近く、焼肉屋の駐車場の一角にひっそりと建った小屋の中で売っている。つまり、その焼肉屋が営んでいる。
メニューは、レギュラーサイズ、Lサイズ、そしてステーキバーガー。オープンしてまだ間がないので、今なら特別価格である。それでもレギュラーで300円、Lサイズで500円だ。
昼食代わりなのでLサイズを注文する。店の中にはちょっといかつめのぽっちゃりしたお兄さんがいる。別に怖いことはないので安心を。
手作りなので少々時間がかかる。待っている間、肉の焼けたいい匂いが漂ってくるので腹も鳴る。
大きさは、パーに広げた女性の手くらいは充分にある。ばかでかいというほどではないが、ファストフードに比べればでかい。
中は、ハンバーグとレタス、トマト、デミグラスソースとマスタードがかかっている。ハンバーグは全体の大きさからすると少し小さいかもしれないが、厚みがある。
さて、なかなかハンバーグに到達しないのでがぶがぶと食べ進む。パンは柔らかくていい感じだ。ようやくひとかじり。
膝を叩いて飛び切りうまい、というほどではないが、安いファストフードハンバーガーがいかに安いだけだったかがわかる味だ。
マスタードも結構効いている。お好みでマスタードをマヨネーズにすることができる。マヨネーズがデフォルトでないことに拍手を送ろう。
Lサイズだが、成人男性にはほんの少し物足りないかもしれない。腹八分でちょうどいいのかも。女性でも充分食べきれるが、レギュラーサイズのほうがいいだろう。
歩きながらでも食べられるが、ソース類をこぼさないように注意。袋には耐水性があるので、破かない限りはストップしてくれる。しかし、口の周りは確実にソースだらけになる。今なら季節もいいので、鴨川の河原で食べるのもいいだろう。
そういえば、支払いをしているときに電話が鳴っていたが、出前でもしてくれるのだろうか。もしかすると、ドライブ中に車内から注文してとりにいく、というのもできるかもしれない。営業は11時から、売切次第閉店となる。
スタンプカードをもらったので、タイミングが合えばまた食べようと思う。
iTunes 6
前の仕事でMacを使っていたときに、これは便利だなーと思っていたらそのうちWin版が出て、もちろんこのマシンにも入っている。
手持ちのCDおよそ100枚全てが入り、全シャッフルで聴くことも可能なプレイヤーとなる。ずっとこういうのが欲しかったのだ。
私は外で音楽を聴く習慣がないのでiPodは持っていないが、それでもiTunesを導入する価値は大いにある。
今度のバージョンでは、とうとう映像までリスト可能となった。まだまだ数は少ないが、プロモーションビデオなんかもラインナップされている。
使用されているエンコードが少々閉鎖的だが、iTunes内で利用するには何ら問題はない。
今度、プリペイドカードで何か買ってみようと思うので、そのときにまた記事を書く。
http://www.apple.com/jp/itunes/
エンジェルハート
「シティハンター」の続編である。制作はもちろん読売テレビ。こっちでは最近まで再放送をしていて、その枠で始まった。
キャラデザがリアル系にシフトしたため、ギャグとの切り替え部分がやや見苦しい。基本ストーリーがシティハンターよりシビアなので、ギャグもちょっと浮いている。
香が事故死したという設定は、ちょっと驚いた。その心臓が移植に使われうんぬん、というのがプロットである。
前作は、ギャグベースの中にシリアスな描写があって緊張と緩和のバランスが取れていたが、今回はかなりシリアスな話、特に香が死んだという設定はかなり衝撃的であり、人の死をプロットに取り込んでいる以上、どうしてもギャグが浮いてしまう。
この作品を楽しみにしている方には申し訳ないが、どうも蛇足に思えて仕方ない。原作はもちろん北条司氏であり、読売テレビが飛びつくのもわかる。この作品は、新雑誌創刊に合わせて連載されているものだそうだが、どうもそれに合わせて無理矢理書かされたような感じがして否めない。
一応毎週見られる状況なので、しばらく付き合おうと思う。
ケンタッキーフライドチキン
仕事が午前中で終わったので、久しぶりにRED RIVERでオムライスを食べた。しばらく行かなかった間に厨房のメンツが変わったのか、ライスの味は薄いわ、卵は硬いわで、すっかり味が落ちてしまった。もう一度行って同じだったら、一言声をかけてみようと思う。
どうにも消化不良なので(なにせL頼んだもんでね)、不良ついでにケンチキでも食うかと店に入った。
まあ、こいつもかなり久しぶりだ。久しぶりというよりも、この前いつ食べたのか全く覚えていないほどだ。4ピースのポテトパックを買う。
ん、やっぱりうまい。骨付き肉にかぶりつくと、野生の血が目覚める。こりゃカップルで食えんわな。
オムライスに4ピースチキンとポテト、おまけにその日の夕食はステーキだった。げっぷ。また太るな。
F1第19戦中国GP
今年もいよいよ最終戦、コンストラクターズタイトルが決まる。予選はルノー1-2、シュー兄はミナルディに追突されて大破、Tカーでピットスタートである。そんな年なのさ、マイケル。
アロンソのロケットスタートにフィジケラが後続を抑える。琢磨もジャンプスタートだったがフライングと判定されてペナルティ。最後までケチがついてしまった。
フィジケラのバックアップでマージンを築いていたアロンソだが、謎のセーフティカーで帳消しに。シュー兄までも謎のコースアウト。無敵サイボーグもここまで落ちるとは。
リスタート後ほどなくカーティケヤンがクラッシュ、またセーフティカー。リスタート後、今度は琢磨がトラブルでスローダウン。今シーズンを終えた。
コンストラクタータイトルは、モントーヤがリタイヤ、全てのピットを終えた残り10周段階で、アロンソ、ライコネン、フィジケラ。しかしフィジケラにペナルティ。アロンソとライコネンの一騎討ちとなった。
猛追するライコネンだがアロンソもペースアップ、そのままフィニッシュ。ルノーがコンストラクターズタイトルを決めた。
来シーズン、いよいよ全車V8エンジン投入である。実に面白くない。結局V8エンジンの開発で金がかかるわけだ。
それが証拠に、来期は自動車メーカーの戦いが如実になる。フェラーリ、ルノー、トヨタ、BMW、そしてホンダ。地道に活動を続けてきたプライベーターは、いずれ完全に排除されるだろう。
それが世界最高峰たるF1だと言えば、それまでなのだが。
大阪芸大が60周年とな
仕事場で時間潰しに新聞を見ていたら、どーんと一面広告があった。どうせ広告代も授業料から出てるんだろう。
空撮のキャンパス全景写真があったが、改めて見てみると相当広くなって様変わりしている。みんな学生様のお支払いになった授業料で建てられたものだ。
どうも最近は普通の学生が入学しているようだ。かわいそうに。あそこは一本線の切れた学生がそれなりに才能を伸ばしてなんとか働き口を見つける大学だった。
それが他に真似の出来ない大阪芸大イズムを生み出す原動力になっているのだが。
大衆迎合は恥と思え。芸術でメシが食えると思うな。流行に乗るな、創り出せ。クリエイターと名乗ることに誇りと責任を持て。己を信じろ、己の道を行け。
わかったか、在校生諸君。ああ、学生時代に戻りてえ~。