例年この季節は蒸し暑く不快なのだが、今年はやや肌寒い。雨も上がってすっきりした感じだ。オムライスで腹ごしらえをして劇場に向かう。
6列目、上手スピーカー前。最近どうも端っこが多いが、意外と観やすい。
・次の一瞬
山登りをしていた5人、崖から落ちそうなところで時間が止まっている。マネキンの様子を見ながらどうやったら助かるかを考える。あれこれ相談するが結局まとまらない。そのうちにあーっ。
・オープニング
今年はモンティパイソン風。音楽はスチャダラパーのシンコ。ラジカルつながりか?
・事情聴取
殺人事件の捜査で、ビデオを見せてくれと刑事がやってくる。そのビデオとは、現場近くの公園で行われていた前衛劇。その内容にいちいち噛んでくる刑事。冷やかしの笑いが広がる。
・人間大砲
宴会の余興で人間大砲をやることになったが、いざやる段になって躊躇する。わざわざベルギーから大砲とスタッフも呼んだが、一向にやる気がない。銀粉蝶さんが太鼓を叩き損ね、みんな慌てる。
・原子力推進委員会
原子力発電のPRイベントの成果を報告している。身内だけで盛り上がり、市民には絶不評。最後に民話風の小芝居。警報の着信には笑った。
・柏木さん
いろんな人にプレゼントを渡しまくる柏木さん。迷惑だからみんなで言いに行こうとするが、関係ないせいこうさんだけが残される。
・生わかり
物事を中途半端に理解して得意げに説明しようとする生わかりを楽しむ。しっかりした人が来るとダメ。
・サドルバー
同窓会で初恋の相手と盛り上がり、二次会で向かった先はサドルバー。太ももぱんぱんの客ばかり。
・ナイアガラ会長とネガティブ婦人
キャラもの。脇からドライアイスを撒き散らすナイアガラ会長と、何でもネガティブに考えるネガティブ婦人。会長は私のすぐ横の扉から登場。端っこでラッキー。大竹さんが珍しくトチる。
・とおりゃんせ
刑事が見せてくれといったビデオの前衛劇。まったく、若さって奴は。
・エンディング~次の一瞬その後
とうとう崖から落ちてしまった5人。まだ死んでない。それでもなんとかしようとする。走馬灯のように本日のコント内容。みんなで温泉にいくことにする。一瞬の永遠、永遠の一瞬。
・カーテンコール
いとうせいこうさんは5年ぶりということで、実は舞台では初見。でも散々昔のビデオを観ていたのでそんな感じはまったくなし。久しぶりだが、やはり老体三人組をまとめるのはせいこうさんしかいない。銀粉蝶さんは出番が少なかったような気がする。しかしさすがは女優さん、存在感は抜群である。
さあ、一年で最も楽しみな時間が終わってしまった。次回の舞台に思いを寄せて、また一年過ごすことにしよう。
May.11,2006 大阪:シアタードラマシティ
攻殻機動隊 SAC 2nd GIG
バンダイチャンネルで全話視聴した。前作ほどの難解さはなく、わかりやすいプロットだった。
とはいえ、一度観ただけでは半分も理解できない。二度三度繰り返し観ることで新たに発見することもあるだろうが、視聴期限が一ヶ月なのでちと辛い。せめて三ヶ月くらいにしてくれ。
プロットの解説は他に譲るとして、このシリーズは声優の力量をまざまざと見せ付けられ、また声優側もそれを要求されるハードな作品だ。
その最たるキャラクターが、荒巻課長こと、阪脩である。齢七十を越える老人が、難解な科学用語をあれほど流暢に喋れるだろうか。物語の要所を締める、実に素晴らしい声である。
今回はゲストとして、榊原良子、小山力也、そして俳優としても活躍している西田健を迎えている。
榊原良子は、パトレイバーの南雲隊長など、聡明で凛とした女性を演じさせれば右に出るものはいない。久米宏時代の最後のニュースステーションではニュースソースのナレーションも読んでいる。茅葺首相という女性首相の役は、恐らく他に演じられる声優はいないだろう。
小山力也は、ERのジョージ・クルーニー、そして24のキーファー・サザーランドなど、洋画の吹き替えでおなじみだ。この作品では、改革を引っ張るクゼという口パクのないキャラを担当した。いかにもという二枚目であるが、これだけの声優陣やキャラクターの中で若干存在感が薄まってしまったのが残念だ。これは声優ではなく、プロットに要因があるのだが。
というようにこの作品、レギュラーにも大塚明夫や山寺宏一など、実に声のいい実力派声優が揃っている。それに引けをとらないのがゲスト中のゲスト、合田一人を演ずる西田健だ。
名前をイメージ検索してお顔をご覧いただきたい。ああ、この人かと誰もが思うだろう。現代劇や時代劇で幅広く活躍している名バイプレイヤーだ。
恐らく、そのセリフには相当苦労されたに違いない。我々のようなコンピュータやネットワークに精通している者からしても聞き取れない単語があるというのに、世界観を理解してキャラクターを演じるのはかなり難しいと思う。
しかも、シリーズで最も重要なキャラクターである。それを確実に演じきってしまう力量は、さすがである。相当勉強されたであろう。
近年、安易な気持ちで声優になりたがる若者が増えていると聞く。そういう連中にこの作品を見せて、己の非力さを味わわせてやりたい。君たちが百年かかっても、この作品はあてられないと。
献血する?
厚労省のアンケートで、若者の4人に1人が献血を知らないと答えたそうだ。厚労省は若者の献血離れにショックを隠せないそうだが、周知不徹底というより、今の若者が相当バカだということである。
身の回りや社会に関心を持たない連中が増えているということだ。まあ、それが大人の責任と言われればそれまでだが。
しかし、献血離れと今の若者の風潮は、そんなに密接な関係ではないと思う。斯く言う私も、献血はしたことがない。
ぶっちゃけ、何で病気でもないのに注射せなあかんのじゃ、ということだ。
つまり、高所恐怖症の人間が金を払って観覧車に乗るようなものだ。なんで金払ってまで怖い目に遭わなあかんねんと。
もちろん、身近な人間が怪我をして、輸血が必要だと言われれば四の五の言わずに血でも臓器でも提供するが、そうでもなければとても駅前でふらっと注射をぶちゅっと打ってもらう気になどなれない。
善意というのはひけらかすものではないと思っている。震災のとき、被災地が故郷であった某芸人は、人知れず多額の寄付を行ったそうだ。
一応、財布に入れているドナーカードは全提供に丸をつけている。だから血は、生きてるうちは勘弁してくれんか。
Night Birds / Shakatak
Sonic Stage 購入曲。
タイトルは知らなくても、聴いたことがあるという人はきっと多いだろう。80年代のイージーリスニング、オシャレ系サウンドの走りとなった曲だ。
16ビートののリズムに乗せて、風のように軽い音色のメロディーが流れていく。「男女7人夏物語」の音楽で憶えている人もいるだろう。
昨年には結成25周年を迎え、なんと新作を発表。今風な音作りながら、一耳でシャカタクのそれとわかるサウンドは健在である。
プラモデル:ポルシェ911カレラRS&911ターボ
964型カレラはフジミのキットから改造、ホイール系やハーネスを追加してある。地味だが結構いじくった。車高も若干下がってたりする。
その一つ前の930型モデルのターボは、85年型のモデルでフジミのエンスージアストシリーズ。エンスーにしてはきっちり仕上がったほうだったように思う。
二つとも後ろ向いとるな。
R-1リターンズ
グランプリを見逃したので、ファイナリストがネタを披露する番組を観た。
博多華丸はネタが良すぎる。あれは文句なしだろう。
岸学はやや暗いがネタは悪くない。エンタには出ているのだろうか、滑舌が悪く聞き取りにくいのが難点だ。字幕に頼るとこうなる。
中山功太はこの番組で披露した新ネタが面白かった。今まで見たネタの中で一番面白いと思う。呪うやつね。
ボンバーは吉本興業のきな臭い匂いがするが、まあその辺は触れないでおこう。ネタもたまに面白いのがある。
プラン9の連中は卑怯なくらい巧い。だが5人集まっても5倍にならないところが凄い。薄まるんだろうね。
ファイナリストで一番気になったのがバカリズムだ。「トツギーノ」は確かCMでやっていたような気がする。なかなかシュールでいい。絵も一昔前のアブノーマル系でいい。ネタもちゃんと繰ってある。
紙芝居ネタは多くのピン芸人が群雄割拠する中で抜きん出るのは難しいが、バカリズムは頭一つ出た感じだ。これからの露出を期待する。
最後になったが、スタンダップコメディをやり抜くのは評価するが、マジでウザイのでどっかいってくれあべこうじ。
2006F1第5戦ヨーロッパGP
井出のドライビングが、ヨーロッパ人の逆鱗に触れたようだ。所詮奴らは、極東のアジア人ドライバーは危険なイエローモンキーという認識でしかないのだろう。この借りは、レースで返すしかない。
アロンソとシューでフロントロウを分ける。スタート直後にリウッツィが接触、コース内で停まったためにセーフティカー。
膠着状態のままアロンソが先にピット、1周遅れてシュー。しかし順位変わらず。
レース中盤、ホンダエンジンにトラブルが襲い掛かる。バトンと井出に代わったモンタニーがストップ。耐久サーキットニュルの魔の手が迫る。
二回目のピットでシューが大逆転。トップに立つ。そう言えばここはドイツ、母国GPに奮起する。
そのままトップをキープしてシュー優勝。マッサは初表彰台。ホンダのニューエンジンは信頼性が気に掛かるところだ。トヨタもまだまだ元気がない。
崖っぷちの帝王、追い上げ態勢に入ったか。