エンタの神様はやっぱり視聴率にあぐらをかいていたのか

番組に関して、ネットでどんな批判を受けようが、視聴率がよければ全てはオーライである。この番組が二年以上も続いていることが何よりの証拠だ。
しかし、ちょっとまずいことが起こってしまった。
例のギター侍のネタで、番組スポンサーでもある資生堂の別スポンサー番組「おしゃれカンケイ」をもじって、「よごれカンケイ」というくだりがあったそうだ。これに資生堂が激怒、エンタばかりかおしゃれカンケイのスポンサーまで降板すると言い出したらしい。
スポンサー降板どうこうは別に勝手にすればいい。問題は、エンタの神様のチェック体制だ。
皆さんもご存知のように、エンタの神様は芸人のネタにいちいちテロップをあてる。ギター侍も当然テロップが入ったはずだ。ということは、この問題になった「よごれカンケイ」という言葉もテロップに起こしたはずである。
ネタをディレクターなりプロデューサーなりがチェックしていれば、これはちょっとまずいんじゃないかの一言くらいあったはずだ。しかし、ネタはオンエアされた。
つまり、番組制作の偉い人は、何もしていなかったのである。
資生堂は、おしゃれカンケイは別にして、エンタの神様はさっさと降りたほうが賢明である。日テレにはいい番組がたくさんあり、私も毎日どこかでチャンネルを合わせている。
エンタの神様ほどレベルの低い番組はない。それは、出演者である若手芸人のことでは決してない。彼らもあの番組に出ることによって、自らのレベルを下げてしまっているのだ。
百害あって一利なし。エンタの神様は、スタッフをごっそり替えるか、番組を即座に打ち切っていただきたい。さもなくば、エンタの神様という毒素が、汐留のあのビルを腐食していくだろう。

パスタモーニング

守口での独り暮らしは10年続いたが、4年目あたりから毎朝パスタを食べていた。パスタといってもただのスパゲティである。タイトルで少し気取ってみたが、別に意味はない。
食パンは確か一袋200円くらいしていたが、あるとき、パスタ2kgが200円で売っていた。一日分200gとして十日分。ひょっとしたらパスタの方がコストパフォーマンスが安いんじゃないかと思い、食材を揃えてみた。ミートソースはたまに1缶140円くらいで安売りしているし、茹でるのに時間はかかるが、そんなに日々が忙しいわけではない。その日から、私の朝食はパスタになった。
そのうち、オリーブオイルで炒めてみようということになった。適当なものを買ってきたところ、癖が強すぎてまずかったので、イタリアの本場っぽいものを買ってみた。だんだん知識が増えてくると、エキストラバージンというのが一番いいとわかった。最終的には、食パンの方が安かったかもしれない。
ミートソースは、メーカーによって味の差異があり、ママーが一番うまかった。たまにシチューの粉末でカルボナーラらしきものをつくったりしてみた。キッチンタイマーやパスタケースも揃え、確かにパスタモーニングという感じはあったかもしれない。
結局、6年以上に渡って朝食はミートソーススパゲティだった。そんなに毎日で飽きないかと思われるだろうが、これが飽きない。日本人が毎日ご飯で飽きないように、パスタも飽きないようになっているのだ。
実家に戻ってからは、ぱったりと食べなくなった。やはり家の台所は母のものであり、私の付け入る隙はない。電子レンジでパスタがつくれるという容器もあるが、どうも試す気にはなれない。
たぶん朝食にパスタを茹でるという行為そのものに、私は独り暮らしの意味を見いだそうとしていたのかもしれない。
電子レンジでパスタができる http://www.kureha.co.jp/living/02kk/index26.html

伝説巨神イデオン

今から考えれば、ガンダムと同時期に制作され放映されていたのだから信じられない。当時の私は、ガンダムよりもイデオン派だった。キッチンの死に泣き、ミサイル一斉発射に震え、理不尽な放送打ち切りに憤慨した。小学校5年生である。
メカの話ばかりで申し訳ないが、イデオンに登場するメカは重機動メカと呼ばれ、全てバッフクラン側の製造によるものである。全長100mを超えるイデオンに対抗するため、必然的にでかくなってしまったというわけだ。
始めはジグマックやドグマックなど人型を模していたが、後半は完全に対イデオン用ワンオフモデルとして、ガルボジックやギドマック、アブゾノールなどが登場した。
戦闘機も小さいながら比較的充実していて、ギルバウ、ゴンドバウなどイデオンにハーケン攻撃を仕掛けるものや、ズロオジックのように四機に分裂するものなど、多岐に渡った。
テレビ版では割愛されたが、物語も終盤に向かうにつれ、敵の兵器もどんどん大きくなっていく。イデオン中最大の戦艦、バイラルジン。”エ”の字型をしていて、全高はなんと10km以上。そんな乗り物をつくってしまうバッフクランでさえ、イデオンのパワーには適わない。
と思いきや、とうとうアニメ史上最大の兵器が現れた。ガンドロワである。全長なんと500km以上!東京-秋田間にも匹敵する(当時計った♪)のである。
ひらべったいウニのような形をしていて、そのトゲトゲで超新星のエネルギーを吸い取り、前面にある六角形をした三つの目から吐き出す。その威力は、惑星を吹っ飛ばすほどだ。しかし、イデオンはそのビームの直撃にも耐えてしまった。恐るべし。
しかし、二度目の発射で遂にイデオンは破壊され、差し違えのイデオンソードがガンドロワを貫き、近隣の宇宙もろとも壊滅する。合掌。
まさしく桁違いの作品であったが、哲学的なストーリーは大人になった今でも充分鑑賞に耐え得る。ただし、いきなり劇場版を観るよりテレビ版での予習をお薦めする。
伝説巨神イデオン

エンタの神様は期首特番に総集編かよ

10月4月はテレビ番組改変期といって、視聴率の悪い番組をたたっ切る季節である。
と同時に、期首特番といっていわゆるスペシャルものを放送して継続になった番組を盛り上げようという時期でもある。
そんな中、我が(?)エンタの神様は、リクエスト特集であった。もちろん観ていないが、今までのネタを編集して放送したと思う。
期首特番といえば、予算もふんだんに使えて豪華な番組を制作するのが普通だが、それほど大物芸人も出ていないにもかかわらず、エンタの神様はVTRの編集だけで特番をつくってしまった。まさか、余った予算をスタッフで分けたわけではないだろうが、テロップ係にはボーナスでもやってほしいものだ。
せっかく視聴率もいいのに、若手芸人みーんな集めて生放送でもやったらいいのに、って思うじゃなーい。
ちょっとちょっと、生放送じゃテロップ流せないですから!残念!
ギター侍は生放送永遠に出られないのか、斬り!
ま、みんなてきとーにがんばれや。

天草テレビ

私も女子アナは結構好きで、各局一人くらいはひいきがいたりする。天草テレビというインターネット放送局には、恐らく世界最高齢の女子アナがいるそうだ。
以前からそれは知っていたが、最近ギネスブックに申請が登録されそうなニュースがあったので、久しぶりにサイトを訪ねてみた。
世界最高齢の女子アナは、二代目になっていた。今年の5月に、初代の方は亡くなっていたらしい。
最高齢女子アナは話題作りにはいいかも知れないし、実際の現場でも活躍されていると思うが、いかんせん、お年寄りである。十年二十年女子アナを務めるわけにはいかないだろう。となると、どうかなと思うのである。せっかく人気が出ても、半年後に亡くなったりしてしまうかもしれない。
なんか、手放しでニュースを見る気にはなれず、何かが心の中で引っ掛かった。二代目の方には、いつまでも元気でいてもらいたいものだ。
天草テレビ http://www.amakusa.tv/

太陽の牙ダグラム

サンライズリアルロボット派の雄、高橋良輔が指揮を執った作品。植民星の独立運動という政治的なストーリーを取り入れ、粗製濫造な作品が多い中で75話という一大叙事詩を謳い上げたのがダグラムである。
コンバットアーマーはずんぐりむっくりで余りリアル感はなかったが、ストーリーは実にリアルであった。政治を扱ったアニメは、後にも先にもダグラムだけであろう。
メカとしては、さほど人気のないコンバットアーマーだが、地上用多脚メカを輩出したのは功績である。中でも、私が一番好きなのが、六本足のデザートガンナーである。
デザートの名が示すように、砂漠専用に開発されたものだ。人間が砂の上を歩くと足を取られるように、二脚メカも砂に弱い。第15話「ダグラム砂に沈む」の回を中心に、砂に弱い二本足のダグラムを六本足のデザートガンナーが攻め立てていくのだ。
この”二本足は砂に弱い”という言葉に、当時の私はいたく感銘を受けた。ガンダム全盛時代、水中用や砂漠用のモビルスーツが半ば無理矢理設定されていたが、デザートガンナーほど理屈に合ったメカはないだろう。二本足は砂に弱い、だから足を増やして機動性を確保する。またデザートガンナーの砂上での動きが速いこと速いこと。結果的にはダグラムに敗れ去るわけだが、戦術上ではデザートガンナーのほうが有利だったはずだ。
ガンダムに比べれば、コンバットアーマーにさほど魅力がなかったのは否めない。それでも番組が一年半も続いたのは、スポンサーがバンダイではなくタカラであったからかもしれない。もしバンダイであれば、ダグラムは未完の大器としてアニメファンの恨みを買っていたに違いない。
太陽の牙ダグラム

中川勝彦

テレビでおねえキャラが持てはやされた時期があった。実際に同性愛者もいれば、完全にキャラクターとして演じている人もいる。ミュージシャンにも、中性的なイメージを売りにしている人がいるのが当たり前になっている。中川勝彦が現れたのは、まだビジュアル系という言葉すらなかった時代だった。
チェッカーズや尾崎豊がデビューし、ヘヴィメタが台頭して、ミュージックシーンが混沌としてきた80年代中期、彼は突然現れた。甘い端正なマスクに、華奢な身体。初めてPVを観た私は、彼の性別を判断しかねないでいた。
その「Please,Understand me」のPVは、イメージを羅列するコラージュで構成されていて、中でも印象的なのは彼の顔と女性の裸体を合成したイメージカットである。スローな曲調はますます妖しく、絞り出すようなヴォーカルは、悲壮感さえ漂っていた。「私を理解してください」という曲のタイトルは、そのまま彼を指しているようにさえ思えた。
中性的なイメージは受け入れられなかったが、彼が美男子であることに変わりなく、圧倒的な女性ファンの支持で人気を得た。思うに、彼の登場は十年早かった。
しばらくして、意外なところで彼の名前を目にする。「超力ロボ・ガラット」というギャグロボットアニメの声優としてである。それも主役として。恐らく声優初挑戦のはずだが、不自然さや違和感は全くなく、見事に主役をこなした。この他、テレビドラマにも出演し、マルチな才能を発揮し始めた矢先、彼を病魔が襲う。
急性骨髄性白血病により、1994年9月17日、中川勝彦は永遠の眠りについた。やはり、美しいものは命が短いのだろうか。
この記事を書くにあたってリサーチしていると、なんと娘さんが芸能界デビューしているという。娘さんがいること自体知らなかったが、お父さんに似て美形である。
中川翔子公式ウェブサイト http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Spotlight/2422/
中川翔子ファンサイト http://www3.to/nakanan/
中川勝彦ファンサイト http://www.geocities.co.jp/MusicStar/5587/