駅で特急待ちをしていたとき、後ろに親子がやってきた。
小学校低学年らしき女の子が、待機している電車の、圧力バルブの開放音らしき「プシュー」っという音を聴いて「電車のあくびや」と言い放った。
親は両親とも特になんの返しもなかった。褒めることもなく、その会話を続けるようなこともなかった。
私は聞き耳を立てながら、「それは違うやろ」と思った。私が親ならこう言うだろう。
あくび?あくびはちゃうやろ?
あくびってどんなんや?やってみ。
ふあーあ、やろ?
今のはプシューやんか。全然眠たそうとちゃうやん。
プシューって、これから走るで、って感じやんか。
あくびはちょっと違うな。
こんな親も嫌だろうが、何の返しもない親もどうかと思う。