梅雨の時期でもなく、台風でもないが、豪雨災害は起こりうる。
奄美地方では、累計で1m近くの降水量があった。これはとんでもない数字だ。島が水没してしまうんじゃないかというのが、あながち冗談でもないような雨の降り方だ。
その一因になっているのが、南シナ海にある台風13号だ。やはり13号は不吉なナンバーだった。
こいつは、フィリピン目前で900hpaを19年ぶりに下回った恐ろしいパワーの台風だ。
私が天気図を趣味で書いていた80年代には、年に一つくらいそういう台風があったが、近年は非常に珍しくなった。
中国上陸目前にして、まだ930を保っているのが恐ろしい。まだ日本に来る可能性がないわけではないので、充分に警戒していただきたい。
この強烈な台風から水蒸気の供給を受けて、秋雨前線が活発になり、加えて大陸の高気圧が強いために前線が押し上げられず停滞した結果、奄美付近に強烈な豪雨帯が形成された。
もし大陸の高気圧がこれほど強くなければ、被害は本土に及んでいたかもしれないのだ。
自然災害はいつでもどこでも起こりうるので、充分注意してほしい。