予定では、国際宇宙ステーション(以下ISS)はとっくに完成しているはずだった。
シャトルの事故や世界的な経済不況により、建設は大幅に遅れている。
そしてようやく、日本のモジュール「きぼう」がISSに増設されることになった。それが、STS-123エンデバーのミッションである。
日本人宇宙飛行士の土井隆雄さんも乗り込み、ミッションスペシャリストとしてロボットアームの操作などを担当する。
「きぼう」のモジュールは今後何回かに分けて打ち上げ、組み立てを行い、完成後は宇宙飛行士が長期滞在して実験を行う。
NASAのサイトで生中継しているので、興味のある方はご覧いただきたい。
さて、今回のニュースで、テレビ朝日報道ステーションの古館氏が非常に後ろ向きの個人的には腹立たしいコメントを述べていた。
日本では食の安全、世界的には経済が不況にある中、こういう宇宙開発に現を抜かしていてもいいのか、目を向けるべきところが違うのではないかというような内容だった。
確かに、宇宙開発には大国のエゴが絡み、どこかで大きなビジネスが企まれている。
それでも、人は未知の領域に挑戦し、新たな何かを得ようと奮闘しているのだ。
彼の思想信条を揶揄するつもりはないが、フロンティアスピリットに水を差すような人間は、この世には必要ない。
ミッションの成功を心から祈る。