5日に打ち上げられたディスカバリーは、無事ISSとドッキング、日本人宇宙飛行士が二人もISSに滞在することになった。
また野口さんがいろいろ画像を送ってくれると思う。
しかし気がかりなことが一つある。シャトルの垂直尾翼の耐熱タイルが剥がれた可能性があるのだ。
後ろの部分なので、それほど高熱にはならないと思うが、気がかりには違いない。
通信アンテナの一部も故障しているので、無事の帰還を祈るばかりである。
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ISSから見たエンデバー大気圏突入
STS-119
一ヶ月も遅れたが、ようやくディスカバリーが打ちあがった。
若田さんはISSクルーとして三ヶ月の長期滞在を行う。日本人初だ。
シャトルのトラブルもそうだが、つい先日、ISSにデブリが接近するという事件もあった。
宇宙開発が進めば進むほど、様々なファクターが発生して問題も増える。
月基地建設計画や火星有人探査など、ビッグプロジェクトの歩みは遅いが、宇宙という石橋は叩いて渡っても損はしない。
STS-124 1Jミッション遂行中
ISSに日本の実験モジュールを取り付けるシャトルのミッションが行われている。
このミッションで、「きぼう」の船内実験室とロボットアームが運ばれて設置される。
星出宇宙飛行士の大仕事はもう終わったが、それにしても素晴らしいお名前だ。日本航空の元社長が羽根田さんというくらい素晴らしい。
年内に予定されている2J/Aミッションで「きぼう」のモジュールは全てISSに運ばれ、日本の実験モジュールが完成する。
その直前のミッションでは、いよいよ若田宇宙飛行士がISSにて長期滞在クルーとして常駐する。
日本の宇宙開発が、ようやく軌道に乗り始めた。
STS-123 1J/A
予定では、国際宇宙ステーション(以下ISS)はとっくに完成しているはずだった。
シャトルの事故や世界的な経済不況により、建設は大幅に遅れている。
そしてようやく、日本のモジュール「きぼう」がISSに増設されることになった。それが、STS-123エンデバーのミッションである。
日本人宇宙飛行士の土井隆雄さんも乗り込み、ミッションスペシャリストとしてロボットアームの操作などを担当する。
「きぼう」のモジュールは今後何回かに分けて打ち上げ、組み立てを行い、完成後は宇宙飛行士が長期滞在して実験を行う。
NASAのサイトで生中継しているので、興味のある方はご覧いただきたい。
さて、今回のニュースで、テレビ朝日報道ステーションの古館氏が非常に後ろ向きの個人的には腹立たしいコメントを述べていた。
日本では食の安全、世界的には経済が不況にある中、こういう宇宙開発に現を抜かしていてもいいのか、目を向けるべきところが違うのではないかというような内容だった。
確かに、宇宙開発には大国のエゴが絡み、どこかで大きなビジネスが企まれている。
それでも、人は未知の領域に挑戦し、新たな何かを得ようと奮闘しているのだ。
彼の思想信条を揶揄するつもりはないが、フロンティアスピリットに水を差すような人間は、この世には必要ない。
ミッションの成功を心から祈る。
STS-114 Gap Filler Removal Work
現在、ISSとドッキングしてミッションを遂行中のSTS-114ディスカバリーだが、打ち上げ直後に様々な問題が持ち上がった。
再発した耐熱材剥離、耐熱タイルの損傷、NASAは今までにないくらい慎重で、自分達の間違いを認めるまでにその威信はすっかり失せてしまった。
中でも、耐熱材の隙間からはみ出ている接合材については、大気圏突入に支障を来たす恐れがあるとして、シャトル運用史上初の船外修復を行うこととなった。
ISSのロボットアームに乗ったロビンソン宇宙飛行士が、ゆっくりとシャトルに近づく。野口さんはサポート役で作業を見守る。作業部位が通信の届かないところにあるためで、野口さんはロボットアームの操作手とロビンソン飛行士の中継役となる。
シャトル先端の耐熱タイルに覆われた黒い部分にアームが近づく。ロビンソン飛行士のヘルメットカメラ越しにはみ出た接合材が見えた。
引き抜けなければノコギリで切断しなければならず、もし作業が失敗した場合、シャトルの帰還に影響することは避けられない。
ロビンソン飛行士が、耐熱タイルの隙間から飛び出ている接合材を摘む。それは呆気なくするっと抜けた。こうして、初の船外修理は完了した。
何がすごいかって、この作業をPCの前でせんべい食いながらライブで見ることができたということか。
STS-114 Return to Flight
いつ見ても何度見ても打ち上げのシーンというのは背筋が震える。噴煙を上げたロケットが、白い雲を突き抜けて青い空の只中へとつき進んでいく。
100台以上のカメラが今回の打ち上げで用意され、STS-114ディスカバリーの打ち上げを見守った。あの忌わしい事故から二年半。奇麗事ではない、あのロケットには、我々の、いや人類の夢と希望が積まれているのだ。
本来ならばとっくに完成しているはずの国際宇宙ステーションの建設も急務だが、ここで宇宙開発の手を止めるわけにはいかない。
問題は山積みだ。老朽化し始めたシャトル、膨大な開発費用、先の見えない宇宙開発に、人々の興味は先細っている。
しかし、21世紀の人類にとって、宇宙への進出は絶対である。地球の重力に囚われていては、人類の真の進化は成しえない。
打ち上げの成功を祝うとともに、ミッション達成と無事帰還を心からお祈りする。