世の中、よかれと思ってやっていることが、実はあまり喜ばれていないことがある。
その善意、押し付けになってはいないだろうか。
例えば、お年寄りに席を譲ったとする。お年寄りは礼を言って座ったが、内心、年寄り扱いしやがって、と憤慨しているかもしれない。
災害ボランティアなんかもそうだ。一斉に押しかけた結果、被災地にはかえって迷惑になることだってある。
かといって、何もしないでいると、気の利かない奴というレッテルを貼られる。ったく、どうすりゃいいんだ。
そんなとき、よく「ほどほどに」と忠告を受ける。
ほどほどに、だ?この世はオールオアナッシング、あり、か、なし、だ。中途半端にやるなら、何もしないほうがマシだ。
私のような輩には、まったく不愉快な世の中である。