大阪、道頓堀にある映画館が全て閉鎖される。難波駅北に東宝系シネコンがオープンしたのに続いて、南側のなんばパークスにもシネコンがオープンしたためだ。
スクリーンの数自体はむしろ増えているので、映画ファンとしては何ら悲しむことはない、はずだが、劇場が閉鎖されるというのはやはり寂しいものだ。
特に道頓堀東映パラスは、私が初めて女性と映画を観に行った劇場であり、初めて映画を観て涙を流した劇場でもあった。
映画館にはもちろん映画を観に行くわけだが、実はそれだけでなく、小屋の雰囲気を味わう楽しみもあった。
大型スーパーの登場で商店街が寂れるように、小さな映画館がどんどんシネコンに飲み込まれていく。
映画を観られればそれでいいのかもしれないが、映画を観に行くというイベントの機微のようなものが失われていくようで、それが寂しくて仕方ない。
れいちゃん、もう忘れてるやろなあ。