今冬はエルニーニョ現象の影響で暖冬傾向だが、もう一つ思わぬ気象傾向になっている。
去年から何度となく耳にされている方もいると思うが、爆弾低気圧の頻繁な発生だ。
爆弾低気圧とは、短時間に急激に発達した低気圧のことで、定義としては24時間に24(sinφ/sin60°)hPa以上、中心気圧が低下した低気圧をいう(φは緯度)。
北海道で竜巻が発生したときも、この爆弾低気圧が発生していた。そしてまた、日本近海で発生しつつある。
近年、台風ではない強い低気圧によって気象災害が起こることが多くなり、警戒を促すためにもこの爆弾低気圧という呼称を広めていくのもいいと思う。
陸上では強風、沿岸では高潮に充分な警戒が必要だ。