新年から胸糞の悪い事件が続いている。
毎日のように、親が子を殺しただの、子が親を殺しただの、世紀末が戻ってきたようなニュースが延々と流れている。
中でも、兄が妹を殺して遺体をバラバラにした事件は、内外にかなりの衝撃を与えている。
私には、三つ下の妹がいる。結婚して二人の子供がいる。かわいい甥と姪だ。
その妹が今の旦那かどうかはわからないが、男のところに出入りして多額の借金をつくって自己破産したことがある。
そのときは、さすがに私も腹が立ち、しばらく口を利かなかった。
しかし、結婚して子供が生まれると、自然と元の仲のいい兄妹に戻った。家庭を築くというのは大変なことだ。結婚もしていない兄貴が言うのもなんだが、やはり兄である以上、私にできることは全てしていくつもりだ。
血を分けた家族というものは、どんなに憎しみあっても、その愛は不変であるはずであった。
世の中、何かが狂い始めている。というより、ある何かに向けて進んでいるような気がしてならない。
2007年、この国はどこへ行こうとしているのか。