さらば八ちゃん

かつての吉本新喜劇の雄、岡八朗(八郎から改名)が亡くなった。花紀京と共に、新喜劇の一時代を築いた芸人である。
「オレはな、こう見えても空手やってたんや。ま、通信教育やけどな」「隙があったらかかってこんかい」「くっさー、えげつなー」
数々のギャグで、奥目の八ちゃんは我々お茶の間の子供たちを笑わしてくれた。
昔の芸人さんは酒で身を潰す人が多かったが、岡先生もそうだった。「新喜劇やめよっカナ?」で事実上の引導を渡され、妻の自殺、息子の死など度重なる不幸から、一層酒に溺れるようになり、アルコール依存症にまでなってしまった。
さらに胃がん切除、脳挫傷による言語障害。こんなにおもろい芸人を、こんなに笑えない出来事が次々と襲いかかる。
しかし、娘さんの協力で依存症を克服、舞台へと復帰した。たくさんの弟子たちに支えられ、まさに波乱万丈の芸人人生だったと思う。
芸人岡八朗はもうこの世にいないが、彼の笑いの遺伝子は、間違いなく我々に植えつけられている。さよなら、岡先生。ありがとう、八ちゃん。

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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