シューマッハの母国GPであるが、フェラーリの不調はもはや誰一人口にしなくなってしまった。
荒れたスタートとなったが、その煽りを食らって琢磨が小クラッシュ、予選8位グリッドをフイにした。
抜きやすいホッケンハイムだが、レースの焦点はピットストップにあるようだ。各チームの作戦の違いが勝敗に現れるだろう。
ライコネンは車のセッティングが決まっているのか、序盤からかなりのリードを保ち、一回目のピットストップを終えてもトップをキープ。
ところがレース中盤、画面にはスローダウンするライコネンのマシン。ホッケンハイム完走はまたも幻と消えた。これでアロンソがトップ、シュー兄、バトンと続く。
久々にトップを射程に収めるシュー兄だが、それどころかバトンに仕掛けられて3位に後退。バトンが抜いたというより、フェラーリがホンダに抜かれたというところか。
しかしそのバトンは、モントーヤにしてやられてしまう。ライコネンは早々に帰宅したそうだが、チームメイトのモントーヤは孤軍奮闘で2位に。4位に後退したシュー兄にフィジケラが襲い掛かる。そのフィジケラを追うシュー弟。
最終週、シュー兄力尽きてフィジケラにかわされる。アロンソは6勝目。チャンピオンに向けて磐石の体勢だ。
タイヤ交換不可というレギュレーションは、やはりかなり影響を与えているようだ。