セイギノヒーロー

04年コナミ。ザ・警察官シリーズの流れを組むコナミ最新ガンシューティング。バックグラウンドが「踊る大捜査線」を彷彿とさせるが、警官以外にも自衛官や海上保安官が登場する。
筐体はモニター並列二画面、銃はHKUSP風で、スライド無可動のリコイルがある。足下には音楽系ゲームのノウハウから振動装置がついているが、あまりその影響は感じられない。2人プレイを基本としているようだ。
プレイヤーは6つのステージから選び、ニックネームとライバルを選んでスタート。私は不審船ステージを選んだ。ニックネームはどうでもいいので適当に撃ったらプリンスになった。
不審船への接岸、乗船からプレイスタート。照準のガイドがあるが、なんとももっちゃりした動きで逆に邪魔だ。おまけにメンテ不良で5cmほど下にずれている。おかげでいちいち下にオフセットしなければならない。
銃を画面に向けている間は強制スクロールで、撃ち漏らした敵もそのまま行き過ぎる。銃を画面外に向けるとリロードとともに盾が出る。この盾防御は有効に使おう。ポリカーボネート風だがライフル弾でもストップしてくれるぞ(w。
しかしモニター画面は映り込みもあるので見づらい。おまけに夜の設定なので画面が暗く、余計に見づらい。2回殉職、3人誤射でゲームオーバーとなった。ライフは多めの設定のようだ。
ガンシューティングとしては及第点だが、敵の制圧が目的なのにライバルと競争という設定はいささか疑問である。2人プレイを基本としているからだろうが、それなら敵味方に分かれるとかしたほうがいいのではないか。もったりしたガイドもいただけない。ガイドが出ると、映画の字幕と一緒でついつい見てしまうのでターゲットに集中できない。
とりあえず、もう一度くらいはプレイしてみたいゲームである。
http://www.konami.co.jp/am/seigi/

ディープインパクト打ち上げ成功

NASAは、東部標準時12日13時47分、フロリダのケープカナベラル空軍基地からディープインパクト探査機の打ち上げに成功した。このミッションは、彗星に探査機をぶつけて中身を調べようという、かなり豪快な計画である。
彗星は、太陽系が形成されたころの物質を内包しているとされ、これを調べれば地球や太陽の起源を解明できる。今回、その貧乏くじをひいた彗星は、テンペル第一彗星(9P/Tempel 1)で、木星軌道の内側を回る公転周期5年の周期彗星である。
探査機は、彗星の近日点通過(火星軌道)を狙ってランデブーし、子機を彗星に向けて撃ち出してその様子を観測する。激突の瞬間は地球からも見られる(もちろん、巨大望遠鏡だが)。激突時の相対速度は37000km/h、彗星表面には直径100m程度の穴が空くそうだ。これだけの衝突で彗星の軌道が変わったりしないか少し不安である。
その名の通り、このミッションは映画から名付けられた。空想が現実になるとは思いたくないが、衝突予定日が独立記念日というのはやはり引っ掛かる。国威発揚の陰に隠さなければ、巨額の予算も通りにくいのだろう。ともかく、ミッションの成功を祈る。
http://www.nasa.gov/mission_pages/deepimpact/main/index.html

竹中直人の会改メ、竹中直人の匙かげん1「唐辛子なあいつはダンプカー!」

せっかくの竹中さんの芝居なのだが、テンションが低かったのは正直なところである。会場はシアタードラマシティ、シティボーイズで何度も行っているので、どの席からどう見えるかは大体わかる。今回は、20列3番。なんと、思いっきり左端である。しかも20列といえば、後ろから数えたほうが早い。こんな位置から、何が見えるというのだろうか。
案の定、演者の顔は全く見えず、舞台全体は見渡せたが、茶褐色坊主の竹中さん以外、女優陣でさえ誰が誰かわからなかった。
冒頭、上手客席あたりで竹中さんと木村佳乃らしき人が走り回る。ああ、シティボーイズならいつもあの辺なのに。
とはいえ、お笑い全開の竹中さんを生で観られたのは嬉しかった。ショスタコビッチ三郎太や、ナンの男まで登場した。佐藤康恵もモデルやクラシックバレエをやっていただけあって、所作も決まっていたしスタイルもよかった。それだけに、前で観られなかったのは残念だ。
竹中直人の会は普通の真面目な芝居だった。今回はタイトル通り、お笑い路線で来るのはわかっていたが、どういう構成になるのかは全く予想できなかった。蓋を開けてみれば、ミュージカル仕立てであった。生バンドが上手後方に板付で、竹中さんはもちろん、佳乃ちゃんや他のメンバーも歌いまくる。
竹中直人フリークにはたまらない舞台だったが、席位置以上に何か釈然としないものがあった。次はどうするんだろうという不安である。
今回と同じものをやっても仕方ない。もちろんお笑いには期待するが、匙かげん2では何を見せてくれるのだろうか。
とりあえず、次はもっと前で観たい。
Jan.8,2005 大阪・シアタードラマシティ

第26回ABCお笑い新人グランプリ

最優秀新人賞:アジアン
その瞬間、思わず私は「え!?」と声を上げてしまった。最終選考に残ったのは、確かにどんぐりの背比べで甲乙つけがたかったが、まさかアジアンが獲るとは思わなかった。
NSC20期生で麒麟と同期。馬場園梓と隅田美保という女性コンビで、下手がデブ、上手がブスという典型的なパターンである。正直、これといって特徴もないのだが、審査委員長の喜美こいし先生のお眼鏡にかなったようだ。
過去に錚々たるコンビがこの賞を受賞し、将来を約束されるのは間違いないのだが、もちろん、それは本人の努力次第である。賞を獲ってもだめになったコンビはある。数少ない女性コンビの中で、アジアンがどれだけ伸びていくのか、皆さんも注目して見ていただきたい。
話は変わるが、この記事をリサーチ中に西川きよし師匠の長女、かの子さんが結婚というニュースがあった。相手はなんと、辻調の林先生だそうだ。このニュースに、関西人はしばらく笑いが止まらないだろう。林先生てw

未来警察ウラシマン

タツノコプロのすごいところは、マンガや小説を原作にせずオリジナル作品にこだわっていることと、敵味方のキャラクターの書き分けが素晴らしいところである。タイムボカンシリーズに代表されるように、むしろ悪役のほうが細かく描く傾向があるかもしれない。
ウラシマンも多分に漏れず、善側より敵側に力が入っている。そう、ルードヴィッヒである。沈着冷静ながらも時折見え隠れする激しい野望。塩沢兼人しかあてられない、いやもはや塩沢兼人があてることを前提としたキャラクター作りが的中している。
善側に魅力がないわけではない。リュウの相方は大ベテラン神谷明だし、ボスはもっと大ベテラン大平透である。お得意のギャグは全開だし、田中真弓扮するジタンダは行き過ぎである。
しかし、そういうドタバタを全てルードヴィッヒが締めてしまうのだ。最終回も結局、盛り上がったのはそこであった。
タツノコプロの作品が長く愛されるのも、そういったキャラクター作りの緻密さが成せる技かもしれない。

ウサン臭い三流タブロイド紙ゲンダイネット

以下、ゲンダイネットの記事。

島田紳助に漂うあざとさ (ゲンダイネット)
 やっぱりウサン臭く見えてしまう。芸能活動を再開したばかりの島田紳助(48)のことだ。
 島田は暴行事件を起こして謹慎していたが、年明け2日に電撃復帰。自身が司会を務める「行列のできる法律相談所」の正月特番に生出演して「これまでの人生にないくらい反省した」と謝罪し、レギュラー番組8本への復帰を宣言した。
 その直後の4日、肺小細胞がんで3日に死去した吉本興業・林裕章会長(享年62)の通夜に出席。家族だけの密葬だったにもかかわらず中田カウスと駆け付けて「こんな大事な時に何て重いもんを(会長の)心に持たせてしまったのか」と号泣した。
 そして、「会長には“最後に迷惑をかけて申し訳ありませんでした”とお詫びします。“今後は穏やかにちゃんとやりますのでご心配なく”と言ってきます」と手を合わせた。
 大恩人である林会長の死去を紳助が悲しんでいるのは間違いない。涙を流したのも本心からだろう。しかし、復帰への批判が多いのも事実で、印象を良くするための“演出”と勘繰るムキがあってもおかしくない。
「紳助の復帰はあまりにも唐突だった。本人が“このままでは忘れられてしまう”と焦って急いだのでしょう。あのタイミングが林会長の病状と無関係だったとも思えません。客観的に見れば、結果的に紳助が会長の死去を利用しているかのような印象もあります。“こんなに後悔している”ということをアピールするためのパフォーマンスという見方です。復帰宣言した時に紳助が“もっと(期間が)長い方がよかった”とか“自信がない”なんて漏らしていたのも、なるべく反感を買わずに復帰するための“方便”に見えたものですが……」(芸能評論家)
 紳助に対する周囲の“エール”も裏目に出ている。昨年夏の選挙で紳助が応援演説した尾立源幸参議院議員(41)は、復帰した紳助が新潟県中越地震の被災地へ慰問に行く計画があると発表。謹慎中の紳助と、亡くなった林会長の間に立っていた中田カウスも「(病床の)会長には“紳助を頼むぞ!”と言われました」と明かした。これらも一見、絶妙の“アシスト”のようだ。
 死者を悼む時はやはり黙して語らず、静かに見送るべきではないか。
【2005年1月7日掲載記事】

牛のうんこが「お前臭いぞ」と馬のうんこに文句言ってるのと同じだね。

牛焼肉丼

牛丼年内再開はどうやら厳しくなりそうだ。しかし、日本人というのは不思議な人種である。今まで散々アメリカ産牛肉を食べておきながら、一頭BSE感染牛が見つかった途端、アメリカの牛肉は危険だと門戸を閉ざす。政府のBSE対策というのは、単に責任の所在をはっきりしておきたいだけであって、食文化や習慣などはどうでもいいのである。
自己責任という言葉があるが、日本人は国民性としてこの自己責任という考えを持ち合わせていない。戦争に負け、徹底的に腑抜けにさせられたからだ。話が飛躍したが、要はさっさと輸入再開せんかいボケ、ということである。
さて、そんな吉野家の新メニューの一つ、牛焼肉丼を食べた。甘めのたれが絡んだ牛肉に、具は玉ねぎとピーマンの細切りが入っている。
味は悪くない。辛いものが得意ではないのでコチュジャンは入れなかったが、入れると味に深みが出ておいしいと思う。しかし、脂身が多い割に肉は硬く、丼物に必要なものがない。つゆである。
焼肉なので当たり前なのだが、丼はやはりつゆも要素の一つとして考えたい。つゆがないと、一つの丼にご飯とおかずを入れたものになり、余ったご飯の行き場がない。丼としての魅力に欠けるのである。
たぶん、次に吉野家に行くときは、豚丼を注文することになるだろう。