BIG SHOT 日本映画のガン・エフェクト

何年ぶりかで本を買った。以前から本屋で見かけてはいたが、懸賞でもらえる図書カードを地道に貯めた使い道だ。
とかく日本映画などのガンアクションは、ハリウッドに比べてチープだ。もちろん、それは日本での厳重な銃規制のせいもある。
だが、そんな日本映画に革命的なガンエフェクトをもたらしてくれたのが、納富貴久男率いるBIGSHOTだ。
この本は、日本映画のガンエフェクトの歴史を踏まえて、BIGSHOTが果たしてきた役割と、その歩みについて書かれてある。
ガンアクションがある映像作品で、BIGSHOTの名前を見つけたら、それは100%本物だ。陳建一の四川料理のように、安心して楽しむことができる。
私はコストのかかるエフェクトにはあまり興味がなく、弾着なしでもガンアクションは充分演出できると思っていたが、やはりBIGSHOTの技術なしではいずれ物足りなくなるだろう。
エフェクトも素晴らしいが、プロップガン製作も心奪われるものがある。巻頭グラビアを飾るジョン&マギーの銃だけでも立ち読みしていただきたい。
実家に戻ってきてから押入れにほったらかしにしてあるモデルガンが気になった。もう10年だ。錆びてるやろな。。。

NASA、有人月探査打ち切り

もちろん不況の影響もあるかもしれないが、仮に景気がよくなったとして、月探査は再開されるだろうか。
答えは、たぶんノーだ。
21世紀になって、夢や希望で宇宙開発を行う時代ではなくなった。そこには必ずビジネスが必要なのだ。
ビジネスで宇宙開発をやるにしても、莫大な予算が必要になる。そこまでして、果たしてビッグマネーが転がってくるのだろうか。
そんなガッツのある投資家は世界中探してもいないだろう。
ただ一つ、希望があるとしたら、中国だ。
今は他国に援助されながらロケットを飛ばす不貞な国だが、彼らが本気になれば、あっという間に米ソのレベルにまで達するだろう。もちろん、技術的な支援は必要だ。
もしかすると、資本主義は宇宙開発に向かないのかもしれない。アメリカがこんな状況なのに比べて、ロシアは派手な実績はないものの、地味ながら宇宙開発を続けて、コンスタントに成果を挙げている。
いろいろな問題はあるが、宇宙開発は、国境や主義思想を超えたところにあると思いたい。
世界各国のパワーバランスなど、宇宙から見れば塵芥にも満たないのだから。