機動戦士Zガンダム第1話「黒いガンダム」

ネットをぶらぶらしていたら、ヤフーの動画コンテンツで無料配信していたので観てみた。よく考えてみたら、私はこの第1話を見逃していたのだ。ガンダムで育った人間としては失格だ。
正式なファーストガンダムの続編と言うことで、随所にオマージュが見られる。シャアの息遣いから始まり、コロニーへの潜入、ラストのアーガマの砲撃など、ほとんど絵コンテから同じに作られている。2話には、あの顎外しシーンに似たカットがマークⅡ同士で見られる。
しかしまあ、改めて観てみると、名前を茶化されただけで軍属にケンカを仕掛けたカミーユといい、訓練飛行で軍施設に墜落したジェリドといい、ある意味むちゃくちゃである。
それでもこの作品を望んでいた我々は、クワトロことシャアやガンダムマークⅡの登場に心躍らせたものだ。
劇場版第2作の公開も始まったが、果たしてバンダイの思惑通りに事は運ぶのだろうか。私は、観ない。あ、そのうちオンデマンドで観るかも。

エンジェルハート

「シティハンター」の続編である。制作はもちろん読売テレビ。こっちでは最近まで再放送をしていて、その枠で始まった。
キャラデザがリアル系にシフトしたため、ギャグとの切り替え部分がやや見苦しい。基本ストーリーがシティハンターよりシビアなので、ギャグもちょっと浮いている。
香が事故死したという設定は、ちょっと驚いた。その心臓が移植に使われうんぬん、というのがプロットである。
前作は、ギャグベースの中にシリアスな描写があって緊張と緩和のバランスが取れていたが、今回はかなりシリアスな話、特に香が死んだという設定はかなり衝撃的であり、人の死をプロットに取り込んでいる以上、どうしてもギャグが浮いてしまう。
この作品を楽しみにしている方には申し訳ないが、どうも蛇足に思えて仕方ない。原作はもちろん北条司氏であり、読売テレビが飛びつくのもわかる。この作品は、新雑誌創刊に合わせて連載されているものだそうだが、どうもそれに合わせて無理矢理書かされたような感じがして否めない。
一応毎週見られる状況なので、しばらく付き合おうと思う。

ジャイ子登場

ジャイアンはあだ名であって剛田武というちゃんとした名前があるのに、その妹はジャイ子という実に理不尽な名前を付けられている。
それはさておき、新ドラえもんにジャイ子が初登場した。
ちょっと声作り過ぎ。
せっかくメインキャラが自然な感じで演じているのに、そこへ作り声のジャイ子が入ってしまうと、違和感が充満してたちどころに不自然になる。
音響監督は一体何を考えているのだろうか。演出意図が全く見えないし、とても全体のバランスを考えてキャスティングしたとは到底思えない。
声質、トーン、調子、全てにおいて噛みあってない。プレッシャーで力を発揮できない声優の技量をカバーしなければいけない役目も果たしていない。斯波重治氏に一度診てもらえ。
スタッフまでレベルを下げてどうする。

新ドラえもん

フルデジタル化されてかなり綺麗な印象である。色使いも明るくなり、水彩調の背景もいい。だが、声に関しては肯定的な印象を得ないのが正直なところだ。
前回書いたとおり、やはりドラえもんとのび太の声のトーンが近過ぎる。のび太に関しては、少年という印象が薄れてしまい、気弱さが中性的なイメージになっている。
ジャイアンは若返り過ぎた。声の印象は似ているが、芝居がついていってない。14歳では無理もない。自然な感じがいいかもしれないが、それでは周りと合わない。
スネ夫は無難な感じである。もっといやらしさが出れば及第点だろう。しずかちゃんも割と好印象である。ちょっと色っぽ過ぎるかもしれない。いきなりお風呂のシーンでやってくれた。
のび太のパパママは残留かと思ったが、結局総入れ替えとなった。えらい冒険をやったものだ。
深みがなくなったのは否めない。しかし、それは浅くなったのではなく、古いものをそぎ落として新たなスタートを切る意味合いを含んでいる。
たぶんこれからのドラえもんは、これからの世代のドラえもんとなっていくのだろう。一年後には完全新作の劇場版が控えている。いろんな意味で、新ドラえもんの試金石となることは間違いない。
050416

リアルボトムズ

ネットサーフ中に見つけた記事である。
http://cbn.cocolog-nifty.com/news/2005/04/post.html
ともあれ、見て頂きたい。実に自然な写真である。今にもキリコがそこを横切ってコクピットに入り込みそうな、そんな感じさえ抱く。”ターンピックが甘いな”というセリフも聞こえてきそうだ。
もちろん、マッスルシリンダーもポリマーリンゲル液もないが、今にも動き出しそうである。
ボトムズがリアルロボットアニメの雄と呼ばれる理由は、この写真を見れば一目瞭然である。北朝鮮に「アメリカの新兵器だ」と言っても誰一人疑わないだろう。
死ぬまでに乗用モデルを拝みたいものだ。

ドラえもん新声優陣所見

記者会見の時の映像を見ただけの印象だが、ちょっと気になるので書いておく。
5人の声を通して聴いたのだが、なんというか、声のトーンというか周波数というか、全員似たような感じの印象を受けた。声色がどうも一辺倒なのである。
本放送を見ればもう少し印象も変わるかもしれないが、やはり一気に替えるというのは、ドラえもんという作品価値を考えると相当リスキーであると言わざるを得ない。
のび太にはもう少し弱弱しさが欲しいし、しずかはあまりに凛としすぎている。スネ夫は完全に癖が抜けてしまい、いやらしさがない。ただ、ジャイアンは及第点をつけたい。豪快さを14歳に求めるのは酷かもしれないが、たてかべジャイアンを踏襲しつつ、自分の色も出している。しかし彼は本当に中学生なのだろうか。見た感じ少なくとも二十歳以上に見えるのだが。
ドラえもんについてだが、これはノーコメントとさせていただきたい。水田わさび氏には申し訳ないが、ドラえもん=大山のぶ代という図式をひっくり返すには、五十年はかかるだろう。
しかし、五十年かけてでも、ドラえもん=水田わさびにしなければ、この大役を拝命した意味がない。新声優陣には、まさに文字通りの長い戦いが始まる。頑張っていただきたい。
ドラえもんの陰に隠れるというわけではないだろうが、サザエさんのワカメ役の声優が交代している。そう言えば、野村道子氏はドラえもんとサザエさん双方に出演して同時に降板したわけだが、この二作品に出演し続けたということは、まさに偉業である。お疲れ様でした。

超力ロボガラット

キャラクターデザインが芦田豊雄というだけでももうギャグである。あ、バイファムもそうか。神田組がバイファムの次に仕掛けたのはギャグロボットアニメであった。放送は半年だったが、内容はある意味濃かったような気がする。
主人公マイケルの声をあてるのは、ミュージシャンの中川勝彦(故人)。今でいうとGackt(うわ、変換で出た)あたりの美形キャラであった。ロボットも喋るという設定で、緒方賢一と原えりこが担当している。原えりこは後にレイズナーでもレイというコンピュータの声をあてている。もちろん緒方さんはアドリブ全開である。
ギャグのベースは芦田豊雄のネタらしく、どすこい姉妹などは完全に彼のオリジナルキャラクターであった。脚本や演出に名前はクレジットされてないが、相当な影響を与えていたと思われる。
おもちゃ箱をひっくり返したような、がコンセプトで、楽しい作品だったが、中川氏が後に白血病で逝去。脳天気に笑うのが少し気がひけるようになった。一話ものすごく面白い回があったのだが、どの回か忘れてしまった。各ブロバンチャンネルで視聴可能なので、そのうち探してみたい。