ぼちぼちYouTubeにも著作権の手が伸びてきた。まあとりあえずはリンクしておくので見られなくなったらそういうことになったと思ってほしい。
YouTubeのおかげで、私の好きなアニメソングのほとんどが収集できた。Winnyを奪われたパワーが一気に流れ込んだ感じだ。確かに著作権の問題は大きいが、アーカイブとして絶大な力を持っていることは否めない。
なんとかその辺をうまいことどこかの誰かがやってくれるといいのだが。
さて、アニメソングの名曲を紹介していこう。アニメソングということなのでカテゴリーはアニメにしておく。
「みゆき」のエンディングとして使われたのが、このH2O「想い出がいっぱい」である。しっとりとしたエンディングにはもってこいの曲だ。
一般的にもヒットし、確かベストテン番組にもランクインしたと思う。
窓のシルエットは四季の移ろいを映し、登場人物のいろんな表情を収めたピンナップが貼られている。「みゆき」の切ないプロットにもよく合う。
「みゆき」は全部でエンディングが3曲、この曲の他に、河合美智子「サマーホリデイ」、H2O「good-byeシーズン」がある。「サマーホリデイ」もなかなかいい曲である。確か最終回はもう一度「想い出がいっぱい」が流れたような気がする。スタッフの粋な計らいだ。
カテゴリー: アニメ
宇宙戦士バルディオス
悲劇のアニメである。内容もさることながら、突然の打ち切りで視聴者にテレビアニメの恐ろしさを知らしめた。
ハードSFながら最後に大ドンデン返しがあるのだが、それも打ち切りで放送されずじまいであった。実に悲しい作品である。
しかし、主人公と敵の女性司令官が惹かれあうというストーリーは、女性ファンを中心に人気を広げ、打ち切り分の映画化にまでこぎつけた。
孤高のヒーロー、マリン・レーガンは塩沢兼人が演じる。やはり陰のある役をやらせれば右に出る者はいない。実に惜しい人を亡くしたものだ。
そしてこの作品は、葦プロダクションに飛躍の切っ掛けを与えた作品でもある。
この作品まで共同制作だったのだが、次のゴーショーグンから単独制作、そしてミンキーモモやダンクーガなど数々のヒット作品を送り出し、テレビアニメの一時代を築いていった。
魔法のスターマジカルエミ
スタジオぴえろの魔法少女シリーズ第三作。女の子が魔法で大人になっていろんな職業に就くというパターンである。今回はマジシャンだ。
この作品、テレビシリーズよりむしろ特筆すべきはOVAである。「蝉時雨」だ。
テレビ版の再編集分プラス新作分での構成だが、魔法少女の日常に深く焦点が当てられ、実に趣きのある作品に仕上がっている。
BGMを極力排し、夏休みのひと時を淡々と描く。特段事件が起こるわけでも、何かトラブルが起きるわけでもない。ただただ淡々と、主人公や周りの人々の日常が描かれる。
魔法ものから派手な要素を排した演出は特筆すべきであり、ファンの間でも高い評価を得ている。
主人公エミ役の声優小幡洋子は、ソロ歌手としてデビューした後、YOCO&LOOKOUTやESSEXとバンド活動を続けたが92年に解散した。ソロ活動時は胸元を大きくはだけた谷間が衝撃的であった。
攻殻機動隊 SAC 2nd GIG
バンダイチャンネルで全話視聴した。前作ほどの難解さはなく、わかりやすいプロットだった。
とはいえ、一度観ただけでは半分も理解できない。二度三度繰り返し観ることで新たに発見することもあるだろうが、視聴期限が一ヶ月なのでちと辛い。せめて三ヶ月くらいにしてくれ。
プロットの解説は他に譲るとして、このシリーズは声優の力量をまざまざと見せ付けられ、また声優側もそれを要求されるハードな作品だ。
その最たるキャラクターが、荒巻課長こと、阪脩である。齢七十を越える老人が、難解な科学用語をあれほど流暢に喋れるだろうか。物語の要所を締める、実に素晴らしい声である。
今回はゲストとして、榊原良子、小山力也、そして俳優としても活躍している西田健を迎えている。
榊原良子は、パトレイバーの南雲隊長など、聡明で凛とした女性を演じさせれば右に出るものはいない。久米宏時代の最後のニュースステーションではニュースソースのナレーションも読んでいる。茅葺首相という女性首相の役は、恐らく他に演じられる声優はいないだろう。
小山力也は、ERのジョージ・クルーニー、そして24のキーファー・サザーランドなど、洋画の吹き替えでおなじみだ。この作品では、改革を引っ張るクゼという口パクのないキャラを担当した。いかにもという二枚目であるが、これだけの声優陣やキャラクターの中で若干存在感が薄まってしまったのが残念だ。これは声優ではなく、プロットに要因があるのだが。
というようにこの作品、レギュラーにも大塚明夫や山寺宏一など、実に声のいい実力派声優が揃っている。それに引けをとらないのがゲスト中のゲスト、合田一人を演ずる西田健だ。
名前をイメージ検索してお顔をご覧いただきたい。ああ、この人かと誰もが思うだろう。現代劇や時代劇で幅広く活躍している名バイプレイヤーだ。
恐らく、そのセリフには相当苦労されたに違いない。我々のようなコンピュータやネットワークに精通している者からしても聞き取れない単語があるというのに、世界観を理解してキャラクターを演じるのはかなり難しいと思う。
しかも、シリーズで最も重要なキャラクターである。それを確実に演じきってしまう力量は、さすがである。相当勉強されたであろう。
近年、安易な気持ちで声優になりたがる若者が増えていると聞く。そういう連中にこの作品を見せて、己の非力さを味わわせてやりたい。君たちが百年かかっても、この作品はあてられないと。
銀河烈風バクシンガー
J9シリーズ第2作。新撰組をモチーフとし、前作のラテン系な粋を少し日本風に古臭くシフトした感じだ。京都ではなぜか放送されなかった。サスライガーはやったのに。
今、GYAOで無料放送をしているので1話を観てみた。
和風なBGMもあって、ブライガーとは一線を画すが、J9テイストはそのままだ。確か舞台設定はブライガーの数百年後だったように思う。
メインCVがほとんど引き継ぎというのがいかにも続編っぽい。1話のどこかでブライガーのBGMも流れる。エンディングテロップの誤字にも注目だ(なんでさんずい?)。
ラストは破滅志向で全員死んでしまうのだが、実はJ9シリーズでは一番人気のある作品である。
怪~ayakashi~
企画は非常に興味深い。日本古来の怪奇文学作品のアニメ化だ。パンチの効いたライムスターのOPについつい本編を見てしまうのだが、5分ともたない。
作画が酷すぎる。
背景が雑、動画も雑、レイアウトもカット割りも雑、あのスタープロを思い出すほどだ。キャラクターデザインに大御所を使っておきながら、これでは何の意味もない。
と思っていたら、最後にマシなのがきた。いや、マシどころかかなりいい。「化猫」だ。
うるさいほどの色遣い、しなやかなキャラの動き、細かな描き込み、前作とはまるで比べ物にならない。深夜も2時を過ぎていたが、思わず見入ってしまった。
来週も見なければ、と思わせる作品にようやくなった。
http://www.toei-anim.co.jp/tv/ayakashi/index.html
リーンの翼
バイストンウェルを舞台とした富野氏のオリジナル小説だが、この度アニメ化となった。ただし、原作とは全くの別物だ。そりゃそうだ、原作は青少年が読むには結構エロエログログロで、私も何回○○○したことか(自粛)
アニメ化といっても、テレビやBSではなく、配信である。いずれメディアは発売するだろうが、こういう形での新作発表は初めてではないだろうか。
詳しくは公式サイトで見ていただくとして、なかなか面白そうではある。
バンダイに骨抜きにされたテレビシリーズの鬱憤を晴らすことができるのか、監督。バンダイチャンネルで、12月16日から配信される。
http://www.rean-wings.net/