交響詩篇エウレカセブン

ネタを探していると新番組があったので書いておく。
久々に力の入ったアニメのようだ。制作は毎日放送、メカが河森正治とくれば、マクロスを思い出す。
公式でプロモーションが観られるが、クオリティは高いようだ。河森デザインのメインメカは、ちょっとエヴァンゲリオン風だが、河森メカには違いない。
メディアミックスが前提にあって、もちろんスポンサーはバンダイだが、ゲームやプラモ(間違いなく)、その他キャラクターグッズもわんさか出ることだろう。バンダイ以外にもメディア系スポンサーがついていて、かなり大きなプロジェクトになっている。
主人公の年齢は14歳。かわいい女の子も出てくるので、ターゲットはそれなりに掴めるだろう。バンダイもここでガンダムだけではないという何かをつくりたいようだ。
ただ、放送日時が日曜日の朝7時である。ほとんどの青少年は寝ているだろう。ま、ビデオがあるが。私は仕事で起きているので、しばらくは付き合いたいと思う。放送は4月17日からである。
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パタリロ!

嘆美主義といいつつ、簡単に言えばホモ漫画である。よくもゴールデンタイムに放送できたものだが、はまって観ていたのは私のほうだった。
辻真先、金春智子、酒井あきよし、筒井ともみと豪華な脚本陣もさることながら、なんといっても豪華なのは声優陣である。端役であるタマネギ部隊には、古谷徹、野島昭生、古川登志夫、三ツ矢雄二といった主役級がずらっと揃う。
先祖と子孫のパタリロ(それぞれ杉山佳寿子、松島みのり)が登場する回は、声優陣の奥深さを感じさせる。三人が一度に揃う回などは、もう狂喜乱舞抱腹絶倒である。藤田淑子がマライヒの声をあてているのを利用して一休さんを登場させるとか、スタッフのおふざけも楽しめる。
同性愛(少年愛)を扱っているとはいえ、シャレの部分が大きく、強烈なギャグがそれを覆い隠す。あ、そうか、マライヒは男だったと改めて気づくことも多いはずだ。
パタリロの後にイデオンを観ると、カーシャがどうしてもパタリロとダブって困ったりする。私は赤ちゃんのぷくっとしたしもぶくれのほっぺたが好きなので、パタリロがついついかわいく思えたりもする。
あ、いかんいかん。

スペースコブラ

先に公開された劇場版のヒットを受けて、テレビシリーズも製作された。アメコミ風のキャラが少々苦手ではあったが、毎週楽しみに観ていたのを憶えている。
なんといっても野沢那智がいい。2枚目半のヒーローをやらせれば、彼の右に出る者はいない。勧善懲悪、無敵のヒーローが悪を倒す爽快感。精神エネルギーを撃ち出す左手のサイコガンが障害物を避けてホーミングしながら飛ぶのを見た時、欲しい!と思ったものだ。
大胆で豪快、近年ではすっかり失われてしまったヒーロー像が、コブラである。

機動戦士Zガンダム

劇場版が今年公開されるが、完全新作でないと意味がない。テレビ版再編集プラス新作部分では、結局バンダイを助長させるだけである。たぶん観に行かないだろう。
ガンダムの続編が決まった時、正直複雑だった。私のガンダムは、劇場版「めぐりあい宇宙」で完結している。続きをどうするのか、期待と不安でオンエアを待った。
前作キャラクターの処遇、モビルスーツの変遷、確かに面白い部分はあったが、結果としては中途半端に終ったような気がする。あれから20年。劇場版を製作したところで、その答えは出ないだろう。
結局、ガンダムをここまで肥大化させたのは、バンダイである。ガンプラブームで利益を上げ、作らなくてもいい続編を作り、ガンダムという名前だけで金儲けをする。その結果、ストーリーは台無しにされ、宇宙世紀の物語は宙に浮く。
諸悪の根源はバンダイにある。完全新作でテレビシリーズを作り直してくれたら許す。

魔法の天使クリィミーマミ

ロボットものが割拠する80年代テレビアニメにおいて、美少女系オタク共を釘付けにする作品が登場した。当時はモモ(ミンキーモモ)かマミかとも言われ、その人気を二分していた。スポンサーの思惑に反し(それとも折り込み済みか?)、視聴者層は女の子ではなくオタク共であった。
しかし、主役声優にアイドル(当時)の太田貴子を抜擢したところは、なかなか冒険である。一応設定が歌手ということなので、ゆくゆくはタイアップでレコードも出していこうという戦略だったのだろうが、いかんせん芝居は素人である。耳を塞ぎたくなるような場面も多々あった。
結局最後まで芝居はうまくならなかったが、せつないストーリー展開は反響を呼び、絶妙な望月演出と共に作品としての人気は不動のものとなった。
このあと、ぴえろの魔法少女ものはシリーズ化される。ちなみに、太田貴子のLPを2枚も持っているのはナイショである。

未来警察ウラシマン

タツノコプロのすごいところは、マンガや小説を原作にせずオリジナル作品にこだわっていることと、敵味方のキャラクターの書き分けが素晴らしいところである。タイムボカンシリーズに代表されるように、むしろ悪役のほうが細かく描く傾向があるかもしれない。
ウラシマンも多分に漏れず、善側より敵側に力が入っている。そう、ルードヴィッヒである。沈着冷静ながらも時折見え隠れする激しい野望。塩沢兼人しかあてられない、いやもはや塩沢兼人があてることを前提としたキャラクター作りが的中している。
善側に魅力がないわけではない。リュウの相方は大ベテラン神谷明だし、ボスはもっと大ベテラン大平透である。お得意のギャグは全開だし、田中真弓扮するジタンダは行き過ぎである。
しかし、そういうドタバタを全てルードヴィッヒが締めてしまうのだ。最終回も結局、盛り上がったのはそこであった。
タツノコプロの作品が長く愛されるのも、そういったキャラクター作りの緻密さが成せる技かもしれない。

笑い男

攻殻機動隊のビデオシリーズ、STAND ALONE COMPLEX(以下SAC)に登場する重要なキーワードであり、人物である。サリンジャーの小説「ライ麦畑でつかまえて」から引用され、かなりの頻度で劇中に登場した。
今回は別にSACの話ではなく、仕事でQUICKTIMEをいじっていて、こういうものをつくってしまったので紹介しておこうという手前味噌なものだ。
リンク先はMOV形式のムービーファイルになっているので、そのままクリックするのではなく、必ずローカルにダウンロードしてからご覧いただきたい。
パソコンショップへ行ってモニタに表示するのも一興だろう。店員に怒られても当方は一切関知しない。

笑い男