ロボットものが割拠する80年代テレビアニメにおいて、美少女系オタク共を釘付けにする作品が登場した。当時はモモ(ミンキーモモ)かマミかとも言われ、その人気を二分していた。スポンサーの思惑に反し(それとも折り込み済みか?)、視聴者層は女の子ではなくオタク共であった。
しかし、主役声優にアイドル(当時)の太田貴子を抜擢したところは、なかなか冒険である。一応設定が歌手ということなので、ゆくゆくはタイアップでレコードも出していこうという戦略だったのだろうが、いかんせん芝居は素人である。耳を塞ぎたくなるような場面も多々あった。
結局最後まで芝居はうまくならなかったが、せつないストーリー展開は反響を呼び、絶妙な望月演出と共に作品としての人気は不動のものとなった。
このあと、ぴえろの魔法少女ものはシリーズ化される。ちなみに、太田貴子のLPを2枚も持っているのはナイショである。