イッセー尾形のとまらない生活2004IN京都

2年ぶりの京都公演である。前回、私は初めて生の舞台を観させていただいた。長い間憧れていたイッセー尾形の舞台である。今回で都合三回目の鑑賞となるが、なんと最前列!たっぷりと楽しませてもらった。
演題は勝手に付けさせていただく。

「単身赴任」単身赴任が決まった中間管理職サラリーマン。独りの生活をあれこれ思い描く。
初期の頃の作品。ビデオで何度観たことか。時事ネタが各部に入り、オチは完全に変わっていた。

「真夜中の引越屋」とあるマンションに一人で派遣された引越屋の若者。謎めいた引越の荷物とは。そしてその引越の理由とは。
いろんな作品を観てきたが、死人が出てきたネタは初めてである。ちょっとびっくりした。イッセーさんにしてはダークでシュールな作品。

「夫婦の秘密」リゾート地へのパック旅行。ホテルのベランダで、若い夫婦が互いの秘密に迫る。
前のネタに続いてバカキャラもの。ネタの展開が楽しめた。設定が少し強引かも。

「サラリーマン親子」新社会人となった息子と飲む父親。しかし、息子は仕事を辞め、スペインへ行くと言い出す。父親と同じ人生を歩みたくないという息子に父は・・・。
お得意の初老サラリーマンネタ。この年代のサラリーマンの悲哀は、イッセー尾形の真骨頂であろう。

「最期のスーツ」寂れた仕立て屋に久しぶりの客が。棺桶に入るときに着るスーツを作ってくれという客に店の主人は張り切るが・・・。
プロットが巧みなネタ。静かな演技もさすがである。やはり最前列は所作や表情が細かいところまで観られるのでいい。

「クラシックの夕べ」幼稚園の卒園式の余興に呼ばれた妙齢の弦楽四重奏楽団。他のメンバーがまだ来ないので、一人で幼稚園生相手についつい・・・。
トリの歌ネタ。どうも新作らしい。そういえば本日初の女装。チェロでいろんな効果音を出して話を進めるが、実に器用な人である。”おーまえーはーあーほーか”があると関西では3倍受けるだろう。

京都公演後、すぐにロシアのほうへ旅立たれるとか。テロが続いているのでちょっと心配であるが、こればかりは気をつけてもどうにもならない。無事帰国されることを祈り、また来年、京都か大阪で舞台を拝見したい。
Sept.3,2004 京都府立文化芸術会館

みかつう

ツイッターは@crescentwroksだよん

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