オープニングはジャズである。あんなクールなアニメソングは、ビバップかベムかというくらいである。話の内容は別に意味でもっとクールだ。
この作品、実は韓国製であることが最近わかった。今ではかなりの日本製アニメが韓国や中国で製作されているが、こんな古い時期から既に共同製作が始まっていたのだ。
言われてみれば、キャラクターや動きなど、同時期の他のアニメと比べてあまり類似点がないような気もしないではない。
当時は日韓関係も厳しく、反日感情は今の比ではなかっただろうが、両国の友好のために共同製作が企画されたそうだ。
残念ながら放映当時はスポ根もの全盛であまり人気が出ず、ベム以降の共同製作は解消された。しかし、再放送が繰り返されるうちに人気に火が付き、今では日本を代表するアニメの一つになっている。
折しも、高度経済成長期のツケが公害となって日本中を苦しめていた時代、妖怪人間ベムはこれからの社会のあり方について問題提起し、警鐘を鳴らしたのだ。
「早く人間になりたい」
番組では彼らのその思いは叶わなかったが、今ならその願いもきっと叶うことだろう。
参考資料 http://f1.aaacafe.ne.jp/~monokuro/bem.htm