朝起きる前から、なんか右手の指が痛い感覚があった。
さあ起きようと自分の目の前で手をついた時、中指の関節の山のところに傷があったのだ。
皮がめくれ上がったようになっていて、僅かに血が滲んでいた。
なんじゃこりゃ。
ちょうど拳を握って殴ったときに一番先頭に来る部分である。
まさか寝ぼけながら何かを殴ったのだろうか。
起きて布団の周りを見ても、何か物が動いた気配はない。
しかしこの冬の寒い時期、手は布団の中のはずだ。
寝ぼけるにしても腕を布団から出したまま寝ることは考えられない。
しかもけっこう痛い。
かなりの力でぶつからないとこのレベルの痛さは起こらない。
唯一可能性があるとしたら、ちょうど真横にシュレッダーを置いていて、そのハンドル部分の金属の軸受けがむき出しになっているのだが(ハンドルを付けると出っ張ってジャマなので外している)、寝返りを打って布団を直す拍子にぶつかったのかもしれない。
風呂に入ったらめくれた皮もどっかいってしまった。
地味に痛いのでとりあえず絆創膏だ。
毎日どこかが痛い初老である。