まず、本日の地震で被災した方々にお見舞い申し上げる。
今日は仕事だったので朝5時に起きて朝食を食べていた。
なんとなくつけていたテレビから、聞き覚えのあるメロディが聞こえてきた。
あれ?これは確か地震の、と思った瞬間、携帯電話が今までに聞いたことのない音で鳴り出した。
テレビに目をやると、そこには真っ赤に染まった近畿地方の地図が。
あ、あかん、うちや。
その瞬間、まさに走馬灯のようにいろんなことが浮かんだ。いよいよ南海トラフ崩壊かとか、今日の仕事どうなるんやろとか、おかんまだ寝てるから起こさな、とか。
気がつくと私は中腰になって、揺れが来るのを待っていた。
程なくして、がたがたっと短く部屋が揺れた。
数秒後、今度はがたがたがたがたっと五秒くらいだろうか、結果的には大した揺れではなかった。
緊急地震速報は実に正確で、地震に備える時間はあったが、何をしたかといえばただ揺れが来るのを待っただけであった。
まあ、そんなもんだろう。いや、それで充分なのかもしれない。
あと数秒後に地震が来るぞと言われても、何ができるだろう。
ただ身構えることしかできないじゃないか。
いつの間にかベッドの上に放り投げていたトーストの乗ったトレイを拾って、私は朝食の続きを摂った。
いずれ本番が来るのだろう。生きている間には勘弁してほしいものだ。