BS世界のドキュメンタリー:シリーズ 宇宙に挑む

第一回はNASA以前の宇宙開発の話だった。宇宙開発は最初からロケットだったわけではない。初めは気球だったのだ。
もちろん気球では宇宙空間にはいけないので、成層圏まで上っていろんなデータを取るわけだが、そのテストパイロットが実にかっこいい。
ジョー・キッティンガーJrというパイロットだ。
ありとあらゆる戦闘機を乗りこなす彼は、命の危険を顧みずに誰も行ったことのない宇宙と地球の境界へ赴く。
気球実験は彼のおかげで成功するが、その頃、ロシアでスプートニクの打ち上げが成功する。そしてアメリカもロケット開発へと突き進むわけだ。
それでも、キッティンガーを初めとする気球チームは更に実験を行い、高度30kmからのパラシュート脱出に成功、一躍脚光を浴びる。
しかし、またしてもロシアが有人宇宙飛行に成功、人々の注目は再びロケットに集まるのだ。
気球実験で得られたデータは、もちろんロケット開発にフィードバックされるが、NASAはそれを無視することもあった。それは、やがて悲劇へと結びつく。
いやあ、面白い。久々にドキュメンタリーで感動した。
今夜は残念ながら流星観測で見られないが、この感動を持って夜空に思いを馳せよう。
キッティンガー最高!あんたは宇宙のヒーローだぜ。