#シーン9:ビヤホール
タクシーでビヤホールに向かう桃子以外女性陣三人。待ち合わせより早めに来て、様子を見ようというのだ。
しきりに髪をいじる香里。彼女の性格が表れている。
ここで登場するブーツ型のグラス。踵側に口を付けて飲むと空気がつま先に入ってビールが溢れてこぼれてしまう。早速美和子が引っかかる。
やがて貞九郎登場。三人に気付くはずもなく、注文して席に座る。
貞九郎に注目する女性陣。案の定、ビールをこぼしてしまう。嘲笑する三人。貞九郎はなんとなく気付いているようだ。
ここでのお互いの発言は、後のプロットに大きく関わってくる。
貞九郎に対しては、三人が三人とも否定的な意見だったが、唯一千明だけがかわいいと言う。
そして野上登場。二人ともまだ気付いてないようだ。
野上に対しては、三人とも好印象を持つ。特に香里はぞっこんのようだ。千明はやや怪訝そう。
やがて、女性陣に気付く男性陣。ここでもナンパな一面を見せる野上。互いに品定めをしている。
遅れて良介登場。軽い感じに美和子は否定的だが、千明は好印象のようだ。
ビアグラスの仕掛けは知っている良介。ここで初めてツアコンという職業を明かす。
互いに品定めが終わり、女性陣、香里は野上、千明は良介、美和子はあぶれてしまう。男性陣、野上は香里、良介は千明、貞九郎はネガティブな性格が出て決められない。
そして桃子登場。気付く貞九郎。
千明と桃子の「一番」の解釈の違いがここではっきりする。千明は一番いい男という意味で言ったが、桃子は一番目の男と受け取っていたのだ。この解釈の違いがなければ、この出会いはなかったのだ。
ラストカット、互いに気付く良介と桃子、7人のフラッシュバック。波乱のビヤホールは次回。
カテゴリー: テレビ
男女7人夏物語研究:第1話「今晩、おヒマ?」Bパート
#シーン3:千明の部屋
くつろいでいる三人。どうやらコンサート会場には入れなかったようだ。
ここでも香里を諭す千明。どうしても今の男と別れさせたいらしい。だが、香里はだらだらと心情を吐露しながら決めかねている。
横で「セックスの虜」という香里の言葉に反応する美和子。これも後の伏線に。
そこへ、沖縄から帰ってきた桃子がやってくる(あちゃー)。
自分が重大な過失を犯しているにも関わらず、けろけろしている(千明談)桃子。
そしてようやく事の重大さに気付く桃子。当然三人に責められる。言い訳の中に、良介との一件が話される。
得意げにそれを話す桃子を、千明が諭す。しかしそれは、二人の仲の良さから出るものだった。
そのシーンで、彼女達の関係を示す一枚の写真が映る。詳しい説明はないが、千明に追い掛け回される桃子が、その写真立てを吹っ飛ばした後にそのカットを入れるところは憎いカッティングだ。
時間経過があって、ベッドで寝ている千明と桃子。ここで二人の仲の良さが描写されている。
良介の話を訊く千明、嫌悪感を表す桃子に、それは本心ではないと見抜く千明。そのことは後のプロットが証明する。
コンサートチケットの責任を感じて、これから仕事で知り合う男性を紹介すると約束する桃子。その男性とは、というのが大きな伏線である。
寝床の電燈でもめる二人。二人の関係性を示すいいカットだ。
#シーン4:結婚式場
大沢貞九郎が働いている結婚式場。
新郎新婦を案内する貞九郎だが、同僚から渡されたメモに、その仕事熱心さのあまりにちょっと奇異な行動に。
このカットだけで、彼の物事に対する一途さが窺える。
これは細かいことだが、冒頭、エレベータから新郎新婦を案内して出てくる貞九郎のファーストカット。
こういう場合、貞九郎が先に出て案内するのが普通だが、それではファーストカットとしてふさわしくないので、ああいう形になったのだと思う。
続いて、ロビーで桃子と貞九郎が会う。このカットはさらっと顔合わせで終わる。
またまた細かいことだが、客が出入りするロビーで、スタッフが休憩したりこういうインタビューを受けることはありえない。これは今後も多々ある。
#シーン5:千明の職場、メッツ東京
高層ビルの一室、千明の職場だ。
後に地金相場のディーラーということが明かされるが、このシーンを見てもわからない人は多いだろう。
そりゃそうだ、専門用語が飛び交うだけで、説明的な台詞は一切ない。
しかし、千明が仕事のできる知的な女性だというイメージは伝わるはずだ。
私も大好きなシーンである。特にあのチーフみたいな人の存在感は抜群だ。スピンオフのドラマでもできそうな感じだ。
取引のシーンは2分にも及び、緊迫感溢れる場面だ。可能ならば、脚本の原稿を見てみたいものだ。
街並みのインサートを挟んで、休憩に入る。そこへ、桃子から電話がかかってくる。
一番の男を紹介しろという千明の言葉通り、一番の男を紹介するという桃子。この「一番」という言葉の意味のはき違いが、またドラマを生み出す。
#シーン6:香里の職場
ここも確たる説明はないが、照明機材っぽいものをいじっている香里。そこへ千明から電話。
#シーン7:西武球場
野球のシーン。美和子の仕事はウグイス嬢。
#シーン8:良介の部屋
良介、野上、貞九郎の三人が部屋で飲んでいる。三人が友人だということがこのシーンで初めて明らかになる。
三人が大学の同級生だということが、貞九郎の台詞でわかる。また、良介の職業が、自身の台詞から少しだけ窺える。
先日の一件を話している良介と野上にいじけて、貞九郎は部屋の電気を消す。以降、この行動は定番化する。
貞九郎が自分の容姿にコンプレックスを抱いていることや、几帳面、用心深い、料理好き、被害妄想的な一面も見せている。また、貞九郎の年齢が31歳だということが台詞からわかる。
女性を紹介するという桃子の話にも懐疑的だが、他の二人は気楽に考えている。で、三人は結局でかけることに。
伏線として、良介が以前に女性に部屋に居座られて、野上に追い出してもらったことや、貞九郎が同棲相手に逃げられたことが語られている。
では、一旦CM。
男女7人夏物語研究:第1話「今晩、おヒマ?」
再放送記念ということで、HDDにも録画できたので、師と仰ぐ鎌田敏夫脚本を徹底研究したいと思う。
#オープニング
夏らしい花火から始まるオープニング。続いて、このドラマに欠かせない清洲橋が映し出される。
後に説明があるが、主人公の二人は橋を挟んで向かい同士に暮らしている。
橋は重要なメタファーとなって、ドラマの進行を左右している。
高速を行き交う車や、街行く人々。都会に暮らす男女7人の物語が、これから始まる。
#シーン1:良介の部屋
良介と桃子、二人の出会いのシーンだ。
隅田川に架かる清洲橋からのファーストカット。
冒頭、良介は野上に電話する。その会話で、互いの人となりが大まかに説明されている。
野上は、後ろを通りかかった同僚女性に「今晩ヒマ?」と声をかけ、彼がプレイボーイだということを説明している。
また、良介と野上がかなり親しい友人だということもわかる。どういう関係かはまだ説明されていないが、プライベートで頻繁に互いの職場に電話をかけるなど、親交が深いことがわかる。
そして、部屋に戻った良介は、目覚ましで起き出した桃子と目を合わせる。男女の出会いとしては最悪だろう。
お互いに昨夜の顛末を言い合う二人。かなり食い違うが正しいのは良介。
このシーンで、良介と桃子の台詞がシンクロしているところがあるが、おわかりだろうか。
昨日の記憶を辿っていくところで、互いに「行った・・・ような気がする」という同じ台詞を口にしているのだ。これはこれからの展開を予想する上で非常に重要な台詞だ。
桃子の性格もここで描写されている。自分勝手なところ、いい加減なところ、仕事熱心なところ、彼女の職業も自身の口から説明がある。
慌てて洗面所へ行った桃子が見つけた化粧品は、後の大きな伏線になる。
あちこちに長距離電話をかけて、桃子はそそくさと仕事に向かう。今から沖縄へ行くのだが、これも次シーンへの伏線になっている。
このシーンで一つ気付いたのだが、良介の性格描写が他と比べて希薄なのだ。
これは思うに、明石家さんまという強烈な個性を持った人物に対して、特定の性格を持ったキャラクターを演じさせるより、本人そのもののキャラクターを登場させ、性格も本人に則った形で設定して、描写を希薄にしたというよりは、視聴者に良介の性格設定を依存したのかもしれない。
そのほうが、視聴者としてはさんま良介に感情移入しやすいはずだ。あまりさんまさんと乖離したキャラクターでないのもそのためだ。
#シーン2:コンサート会場
会場前でドレスアップした女性が三人。桃子の名前を挙げているところから、彼女の友人だということがわかる。そしてこの三人、特定の彼氏はいないようだ。
このコンサートに来た目的は、そのまま彼女達の関係説明にもなっている。
妻子持ちの男性と付き合っている沢田香里。恋愛に執着し、男に騙されやすいのだろう。
そんな香里の世話を焼く浅倉千明。自分のことはさておいて他人の世話をする姉御肌。
男なら誰でもいい椎名美和子は、賑やかし的な存在だ。余談だが、劇中で「椎名」という苗字は台詞で一度も出なかったような。
会場で桃子を待つ三人。チケットは桃子が持っているようだ。しかし桃子は、沖縄に行ったはず。それがわかった三人は、なんとか会場に入ろうとするが。。。
出演こそないが、ここでも桃子のいい加減な性格が表れている。
長くなりそうなので、一旦CM。
熱海の捜査官
新作より、時効警察の再放送が観たいのだが、まあいいや。
どうも今回は一話完結でなく、シリーズで一つの話のようだ。
他に脚本、演出も立てず、三木ワールド全開というわけだ。ケラさんの参加を期待していたので、少々残念だ。
お笑い要素は少なく、真面目なミステリーモードで話が展開していく。
ふせえりさんに期待したい。もっとかき回してくれ~
テレビ番組の企画ズレ
昔、「クイズヘキサゴン」は純然としたクイズ番組だった。
6人の解答者による駆け引きが非常に面白く、その六角関係(ヘキサゴン)を生かした近年稀に見るオリジナリティ溢れる番組だった。
しかし、視聴率が下がってきて番組は180度リニューアル。普通のクイズ番組になってしまった。今のヘキサゴンは、どこにも六角形である必要がない。
「行列のできる法律相談所」も、今やほとんど弁護士が番組にいる必要性がない。およそ法律相談とかけ離れた内容が多い。
「深イイ話」も、最近はネタ不足なのかイイ話をしなくなってきた。
テレビ番組が、いかに視聴率本位でつくられているかがわかるだろう。
数字を落とさず、ちょこちょこ手を加えながら、さながらF1を戦うマシンのように、番組と言うサーキットを走っている。
それが悪いとは言わないが、どことなく往生際の悪さというか、視聴率に喘ぐ作り手の姿が浮かんでくる。
いや、とくに固有名詞を出すつもりはないが。。。
トップアイドルの引き際
キムタクが久々に月9に引っ張り出されている。件のドラマには全く興味はないが、下馬評を聞く限り、あの木村さんも寄る年波には勝てないようだ。
彼ほどのトップアイドルとなると、その引き際は相当難しいだろう。
スポーツ選手でもそうだ。絶頂期ですっぱり引退するか、最後まで栄光にしがみついてボロボロになって辞めるか。
高視聴率男と呼ばれた彼にとって、もしこのドラマがコケれば、その引き際を真剣に考えなければならないだろう。
しかし残念なことにスポーツ選手と違って、アイドルは自分の引き際を自分で決められない運命なのだ。
視聴率という数字に、所属事務所という糸に操られ、トップアイドルはやがてテレビから消えていく。
それは誰もが避けて通れない現実なのだ。
アニマックス当分見られるな
スカパーe2からセールスの電話がかかってきた。スカパーとKDDIはけっこうしつこくかけてくる。
今回も適当に相槌を打ちながら断る方向で話を進めていくと、複数台契約するだけで2000円分の視聴料が無料になると。ん、待てよ、これって2000円分見て解約すればいいじゃないか。
というわけでアニマックスを契約。ガンダムやってるしね。月々600円ちょっとなので、6月一杯まで見られることになる。
がしかし、間違えてテレビのほうのB-CAS番号を言ってしまった。慌ててカスタマーセンターに電話。
テレビの視聴契約が完了してから、HDDレコーダーのほうに番号を替えてくれとのこと。
ザンジバル追撃には間に合わんな。大佐、申し訳ありません。