また落ちてくるぞー

今日はフォボス・グルントというロシアの火星探査機だ。
その名の通り、火星の衛星フォボスに着陸して、サンプルリターンを実行する予定だった。
ちょうど二ヶ月前に打ち上げられたが、脱出速度を得るための噴射が何らかの理由で行われず、地球周回軌道からも逸脱して落下することとなった。
破片落下による物理的被害も心配だが、搭載されている燃料等の有毒物質の危険性もある。
文科省の最新情報によると、この記事が更新された時点で、再突入予想時刻は日本時間1月15日23時52分から16日04時40分で、そのうち、16日0時40分頃に東北地方上空、同日2時10分ごろに九州西方海上上空を通過する見込みだ。
日本付近は分厚い雲に覆われているが、運がよければ雲を通して火球なんかが見られるかもしれない。
日本に落ちる確率は、あなたが宝くじに当たる確率よりも遥かに小さいと思うが、念のため注意していただきたい。

もうすぐ皆既月食

寒いし明日早いので私は寝るが、ご覧になる方は相当寒いので風邪ひかないように。
国立天文台がこんなサイトをつくっていた。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/eclipsex_l.html
ここで計算地点を入力して、指定地点の予報をする、を押すと、どんな感じで見られるかが大体わかる。
けっこう天頂通るのね。皆既月食がまさに頭の上で起こるわけだ。
日食ほど派手さはなく、皆既といっても薄赤い月がぼんやりと気持ち悪く光るだけなので、そんなに無理して見なくてもいい。
ただ、あまり夜空を見上げる機会のない人は、この機会にでも星空を見上げて、宇宙の広さと自分の無力さを思い知るがいいw

2005YU55

今年は宇宙からの危機が実に多い。
先日二度も衛星落下があったばかりだが、今度は小惑星だ。いや、落ちないが月軌道の内側を通過する(した模様)。

直径400mというと、もし地球に落ちれば、たぶん先の震災の数倍くらいの被害が出るんじゃないだろうか。
地球壊滅とはいかないまでも、人類が経験したことのない災害になることは間違いないだろう。
こういうのは風邪のウイルスと一緒で、常に存在している危機だということを認識してもらいたい。

また落ちてくるぞ

近々に二度もこういう衛星が落ちてくるのは珍しい。だから確率の話は笑われると。
ドイツの衛星といってるからまだ独自で打ち上げていた頃の古い衛星だろう。
今度は若干当たる確率が高いようだ。
落下予想時間に日本を通過するルートを見てみると、なんと近畿地方は二回も通過する。
実は高校生のときに、今から考えればあれは同じようなデブリの再突入を目撃している。
夜空を光点が進んでいて、飛行機かと思って見ていたら突然四散したのでそりゃもうびっくりした。確かダーティペアの初回放送の日だった。
落ちるかどうかはさておき、その時刻に空を見上げているときっときれいなものが見られるだろう。
情報詳細は文部科学省のツイッターかフェイスブックまで。

http://www.facebook.com/mextjapan

宇宙からの危機

本日午後、アメリカのUARSという人工衛星が大気圏に再突入して一部が落下するという出来事があった。
落ちてきた破片が人に当たることはまずないと思うが、今この国で確率の話をすると鬼が笑うのでやめておく。
人工衛星だけでなく、実は宇宙からいろんなものが落ちてきている。
夜空に輝く流れ星も、微小なチリが大気の摩擦で燃えているわけだし、そのチリが岩くらい大きいと燃え尽きずに隕石としてやってくる。
それが小惑星くらいの大きさになると。。。SF映画みたいなことになる可能性もある。
それらはNEO(地球近傍天体)と呼ばれ、専門の機関で常時観測追跡がなされている。
実はけっこう脅威なのだ。
小惑星はただの岩なのでそれ自体は発光せず、真っ暗だ。だから小さいものは太陽の反射も少ないので地球に接近するまで観測できず、見つけたときには冷や汗ものだったという天体も少なくないのだ。
人工衛星はNASAやNORADが追跡監視しているが、大きいものだけでデブリまでは手が及ばない。
海は広いし、宇宙はもっと広いが、地球の周りはけっこう混雑している。
またいつどこで、空から何かが降ってくるかわからないのだ。

月影

19日は月が近地点を通過する日、つまり月と地球が再接近する日だった。
首都圏は節電できれいな満月を見上げた人も多いだろう。
では、月の影を見たことがおありだろうか。月の光でできる自分の影だ。
街灯が煌々とついている中ではなかなかお目にかかれない。
実は満月はかなり明るく、立派に影ができるのだ。
反対に、新月の闇夜は本当に闇なのだ。こちらは街灯無しでは歩けない。
停電や節電を苦に思うだけでなく、明かりがないことで体験できることや新たな発見もある。
暗い夜道を(一人はダメよ)歩いて冒険するのもいいかもしれない。

どうなる!あかつき

成功すれば日本初の惑星探査機となるあかつきが、7日に金星の周回軌道へ投入された。
が、しかし、予定通り噴射は行われたものの、その後の通信が途絶。
現在、セーフホールドモードという、いわゆる異常事態に機体が陥っているようだ。
このセーフホールドモードというのは、飛行の安定のために機体をぐるぐると回転させて、最低限の電源を確保している状態だそうだ。
あかつきに何らかの異常が発生した場合に、そのモードに入るわけだが、ということは、周回軌道への遷移が成功したかどうかは、非常に微妙な状況なのだ。
すんなりとは事を運んでくれない日本の宇宙開発。どうなるあかつき!がんばれあかつき!