先々週の「明石家電視台700回スペシャル」で、寛平にいさんがクイズ問題のショートコント中にいきなり言った「セクシーその2」は、椿鬼奴という女ピン芸人のネタであった。寛平にいさんはああ見えて若手の名前を知っている。中山功太も知っていたし。
カテゴリー: お笑い
ごっつええ感じショートコントアーカイブ#17
・ザ・バイオハンター
予告編という形で進行するコント。いつまでたっても予告編しかない。女性と会ったり、コンタクト入れたり、ナレーションとは全く関係ないバイオハンター板尾の映像が流れる。たった数秒流れるだけのために怪人の着ぐるみをつくってしまうのもすごい。その怪人の名前や予告のキャプションもおそろしくよくできてる。
・あざみ
タレントプロダクションのオーディションに押しかける初老の夫婦。追い返そうとするプロダクション社長を無視してネタをやる。なんとかして取り入ろうとする夫婦だが、受かるわけもなく結局毎回追い返される。小道具のピアノが効果的に使われている。あざみとは、子連れ狼で拝一刀の妻。パターン的には「兄貴」と同じ感じ。
・紙芝居のおっさん
松本扮する紙芝居のおっさん。子供たちにせがまれて紙芝居をする。最初は普通に進行するが、途中からおかしくなってくる。そのおかしくなり具合が秀逸。劇画調、ラブアタック、三枝師匠、セザール世田谷松原。
・犬、逃げてるよ
飼い犬のペル(実際に松本家で飼っていた犬)が逃げたという設定で、レギュラーメンバーが舞台狭しと追いかける。別にコントとしては面白くもなんともないが、メンバーが画面に出たときに名前のテロップが出るのだ。これが何なのか、なぜなのか全くわからない。そしてわからないままコントは終わる。
・ずるい男
朝食、夫婦喧嘩をしている板尾とYOU。言いこめられている板尾が、すーっと透明になっていく。これもコントとしてはそんなに面白くないが、舞台装置ではなく映像効果に頼った珍しいコント。イマジカ頼みってやつか。
使い捨て芸人養成番組「エンタの神様」
こうやって記事にすることすら頭の痛い「エンタの神様」であるが、ようやくその本性を表した。今年は摩耶だそうだ。そういえば、ちょくちょくパンキッシュな格好をした素人芸人を見かけるが、たぶんあれだろう。あれが芸人なら、関西には800万人ほどいるぞ。
ギター侍は使用期限が来たようだが、ちゃんと責任とって始末してやれよ。たぶん彼女も来年の今頃は、ギター侍のように捨てられているのだろう。
さすがは「神様」である。誰も抗うことなどできないのだ。
それはそうと、いつもここからのネタを最近観て思ったが、彼らのネタには字幕が必要だ。暴走族ネタは何を言っているのか全くわからない。あれは字幕が必要だ。
いつまでも低レベルのお笑い番組に付き合ってるヒマなどないので、エンタ関連の記事は最後にしたい。
あ、そうそう、福澤さん、フリーになったらこれだけは降りたほうがいいよ。汚点になるから。
田中上坂
たなかこうさかと読む。おどおどした目つきはまるでヤク中の田中がボケ、腹話術師が人形役のときに出すようなキンキン声で突っ込むのは上坂。
アンガールズがありなら、こいつらもありだろう。ただし、客に笑われる東京型芸人に対して、ギリギリのラインだがしっかりと客を笑わせている。そのあたりは、ベースが舞台という大阪型芸人の基本に忠実である。
キャラクターが先行しているので、正統派で進むのは辛い。変化球勝負と言うより、番場蛮のような魔球を期待したい。
ごっつええ感じショートコントアーカイブ#16
・ふたりの事件簿
犯人を取り調べしている今田刑事。エキサイトすると広東語が出てしまう。代わって松本警部が落としにかかるが、松本警部はフランス語が出てしまう。呆れて犯人を連れ出す浜田刑事。残った二人で広東語とフランス語の応酬。アドリブのバリエーションの少なさに松本が思わず「お前汚いわ!」。シチュエーションは「たとえ警視」に引き継がれる。
・思春期
藤子不二雄のSF短編集に、性欲と食欲が逆さになる(性欲がおおっぴろげになり、食欲が恥ずかしいものになる)話があるが、それを彷彿とさせる。溶接、餃子を焼く、手品と、松本父とYOU母が説教するが、回を追うごとにやはりまさとし君は不良度を増していく。蔵野妹がいい味出ててきしょい。
・学校の怖い話
学校のトイレに現れた妖怪ウンババ(松本)。しかしあまりのつまらなさに途中でギブアップ、東野に来週バトンタッチさせる。翌週、東野が再トライするがまたギブアップ。二週渡りで落とすという珍しいコント。松本の回のときのセリフ「運がいいとか悪いとか、人はときどき口にするけど・・・」は、松本のさだまさし好きが表れている(無縁坂の歌詞)。
・おやっさん
流血コントの雄。おやっさんと師弟関係のこーちゃん。厳しいおやっさんにこーちゃんがしごかれるが、流血の嵐。血出る出る。心底憎みあっている二人かと思いきや、最後は激しい雨の中でお互いの愛情を確かめる。流血の仕掛けが凄まじく、こーちゃんの体中から吹き出る。
・とみよしさん
初回は「スキマ男」の題で放送。壁の隙間に挟まったり、洗濯機の排水ホースやバイクのマフラーに入ったり、何かの中に入っているとみよしさん。近隣の住民とトラブルを起こす。松本「どうやって終わんねんこれ」。板尾「ん?君次第や」。松本「東野、来週これやるか」。オチなしコント。
ごっつええ感じショートコントアーカイブ#15
・しょうた!
幼くして亡くなったしょうたくん。しかし、葬式の棺桶や火葬場、墓石から「ぼく死んだん?」と顔を出し、板尾だけしかそれに気づかない。やがてしょうたは周りの人間にいろんないたずらをし、板尾は必死でフォローする。珍しく手放しでは笑えないコント。
・やすしくん
いろんなシチュエーションで何かにつけていちゃもんを付けにくるやすしくん。怒るでしかし。年末の放送で、セスナに乗ったやすしくんがだんだん壊れていくセスナから「日本一の漫才師、死ぬ!」と飛び降りる。その半月後、本当に横山やすし師匠が亡くなってしまう。遺族からクレームが出たため、急遽コントは打ち切られた。
・龍としのぶ
一切ボケなしの芝居。それがボケ。真面目な芝居をすればするほどボロが出る。蔵野と東野、特に東野の芝居は大根以下で、その大根芝居がこれをコントとして存在せしめたと言えるだろう。回を追うごとに収拾がつかなくなり、最終回を迎えるがコンセプトは次に引き継がれる。
・おはよう!
平和な一家の朝食風景。慌てて学校へ出かける浜田少年。忘れ物に気づいて家に戻ると、そこには手品中の姉、猪木になった義兄、早打ちの練習をしている父、黄色いハンカチを掲げたベランダから双眼鏡で外を見ている母と、フラフープをしているまんまちゃん。一瞬の切り替えで平行世界を見せる異色のコント。
・そっくりーず
ワイルドワンズの「思い出の渚」に乗せて、アドリブでものまねしながら歌う。ものまねしやすいタレントを指名してはいるが、なかなか難しいようだ。その失敗具合も面白い。なぜこの曲かというのは、お父さんお母さんに聞いてみよう。
ごっつええ感じショートコントアーカイブ#14
・リアルポンキッキ
ゴレンジャイで出演者と視聴者を恐怖のどん底に叩き落した、驚愕のリアルガチャピンをフィーチャーしたコント。最初はポンキッキ風に進んでいたが、「帰ってきたリアルポンキッキ」では共演者同士の愛憎劇に変わり、まさにリアルポンキッキ(どこが)。
・みすずちゃん
松本の不条理キャラシリーズ。出オチ感のあるキャラだが、それにも増して不条理な行動で笑わせるというパターン。日曜8時にうんこをしたので、長続きせず。
・こづれ狼
京都太秦、こづれ狼の撮影風景。ちゃんは東野、大五郎は松本、監督は今田。台本どおりにセリフを言わず、苛立つ監督。態度だけはでかい二人がどんなセリフを言うかで笑いを取る。字幕でセリフをフォローさせるのはこれが最初。
・いろいろ殺人事件
不条理なキャラの殺人事件を捜査する刑事たち。ある程度流れは決まっているだろうが、どうもみんなアドリブのような気がする。蔵野が高科格ばりのベテラン刑事役でかなりいい芝居をする。いかめし駅長やおたまじゃくし受験生など、死体キャラの造形が妙にリアルで気持ち悪い。
・ファンタジア
構成としてはゴレンジャイの流れを汲む。テディ少年(浜田)が寝た後に部屋で踊り騒ぐおもちゃ達、それに浜田がキレまくる。そのキレ方は極めて暴力的。それでも手を変え品を変えなんとか浜田を楽しませようとするが、ますますキレまくる。ファンタジーなものをいじるというネタは結構ある。