独り暮らしをしていたとき、一袋100円で売っていると必ず買っていた。油で揚げた麺とスープがついていて、キャベツと豚肉を炒めた中にスープを溶きいれてあん状にして、麺の上にかける。一袋に二食分入っているので一食にかかるコストが安くつく。
最近テレビでCMが流れるようになって、本格的に関西進出ということなのだろうか。もともとは九州のメーカーで、九州の方はよくご存知なのだろう。
そういえば、昔なんばCITYで長崎皿うどんを食べて、それがものすごくおいしかったのを覚えていたので、この商品にも手を伸ばしたのだと思う。
実家に戻ってきておかんとスーパーに行ったときに、これうまいでと教えて以来、夕食のメニューに加わった。もちろん、独り暮らしで私が食べていたものより断然おいしい。
インスタントより料理の手間がかかるが、手軽に皿うどんが楽しめるのでぜひ一度。具はケチらずにたっぷり乗せよう。
カテゴリー: 食
たまごかけごはん
いつでも食べられるが、実はなかなか食べられない。
家では、おとんがよく食べている。おとんは酒飲みなので、晩飯の主食は酒である。おまけに好き嫌いが多いのでしばしばおかずをないがしろにして、たまごかけごはんを食べる。これが実にうまそうで、毎回横目で見ている。
ご飯とおかずをきっちり食べていると、このたまごかけごはんはなかなか食べられない。一食にするには量として少なく、物足りないときに食べるには多過ぎる。
そう考えると、この献立は結構ごちそうなのである。さて、いつ食えるやら。
四川醤麺
独り暮らしの頃はインスタントラーメンによくお世話になったが、実家へ戻るとなかなか食べる機会がない。当時は、袋麺にこだわっていて、新しい商品を食べるごとにレポートを記していた。当時を思い出して、また書いてみたい。ネタにもなるし。
明星は口に合うメーカーの一つである。昔からよく食べている。今回買ったのは、汁のない油そばのようにたれを絡めて食べるタイプである。
新製品だからか、調理方法にいろいろ仕掛けがある。感心したのは、湯を入れて蓋をするとき、中蓋のベロの部分に切抜きがあって、それをカップの淵に引っ掛けて留めるというものだ。これは便利である。
麺は太目の平麺。茹ですぎたわけではないと思うが、もちもちっとした食感がある。ワンタンも入っているが、こっちはもちもちし過ぎで印象はあまりよくなかった。
味噌だれは適度に甘辛く、辛いものがあまり得意でない私もおいしく感じられた。麺の形状は、たれに絡みやすくしたからだろう。全体にまんべんなく絡む程よい量である。
ふりかけは中身を確認せずにかけたが、七味、ネギ、山椒とどれも私の苦手なものだった。それほど気にはならなかったが。
総評としては、個人的に辛いのが苦手なので、そう頻繁には食べないと思うが、もう一度くらいは食べたいという感じである。
明星食品:198円
牛鉄鍋膳の食べ方
果たして夏になっても鍋はどうかなと思うが、このメニューはひと夏超えているようなので問題はないみたいだ。
さて、牛鉄鍋膳の食べ方であるが、まず注文時に卵を生卵(店によって注文の仕方が異なるようだが、とじ以外で)とする。さて、モノがやってくると、まず卵を溶き入れ、そのまましばらくごはんとおかずという風に食べる。
食事をするとき、人は自然にごはんとおかずのバランスを考えている。双方とも同時に食べ切るのがベストなのだが、牛鉄鍋膳はどうもおかず側が少ない。だが、それを無視してごはんを余り気味に食べていく。
鍋の具がなくなるころ、恐らくごはんはまだ半分近く残っていることだろう。そして、おもむろにごはんを鍋の中に入れる。ここでれんげの登場だ。
残った鍋の汁をごはんに絡める。卵も程よく残しているとなおいい。後は一気にかき込もう。ごはん党には最後に残るごはん粒がなかなか掬えず気を揉むところだが、鍋はかなり熱いので手で持ったり間違えても直接口を付けたりするとエライ事になるので気をつけよう。
これできれいに食べ切ることができると思う。今までれんげの使いどころに悩んでいた人はぜひお試しを。
牛丼限定復活
11日は神戸で仕事があって、昼は吉野家で食べようと決めていた。そこに、1日だけの牛丼限定復活。そういえば、あれから一年になる。100%の安全という、中東和平より実現不可能な幻想を追いかけるバカな役人どものとばっちりで、もう一年も経ってしまった。
たぶん、当日は行列ができるだろう。私は、列に並ぶということを酷く嫌う質なのだが、今回は喜んで並ぼうと思う。
さて、その日の昼。休みは2時間、余裕はたっぷりある。神戸のその店へは、地下街を抜けていく。階段を上がるとすぐ店が見える。ただ昼飯を食いに行くだけなのに、ドキドキしながら階段を上がっていく自分がいる。
売り切れていないだろうか。行列はどのくらいだろうか。牛丼は食えなくても、昼飯は食わねばならない。私は、ちょっと背伸び気味に階段を上がっていった。
店の前には、行列があった。15人ほどだろうか、中に続いている。私は、列の後ろに並んだ。店内は満席であった。通行人が、感嘆の声を上げながら通り過ぎていく。
しばらく待っているが、なかなか列が縮まらない。そのうち、列を無視して店内に入っていく客が現れた。あれ?と思って様子を見てみると、私の並んでいる列は持ち帰り客の列だったのだ。前の女性に確かめると、やはりそうだった。私は、ばつが悪そうに愛想笑いを振りまいて中に入った。
忙しそうな、いや、めちゃめちゃ忙しい店員を呼び止めて、大盛りを注文した。このために朝食を少し減らしてきたのだ。余談だが、私の行く店にはなぜか中国人の女の子が働いている。ここもそうだし、大阪のよく行く店もそうだ。やはり最近の日本の若者では、労働力として不適格なのだろうか。
程なく、目の前に丼が置かれた。一年ぶりの再会である。一口食べると、あとはもういつもの牛丼であった。そのいつもに比べれば、味のしみ具合は浅かったかもしれない。コクも薄かったかもしれない。が、それは紛れもなく吉野家の牛丼であった。
一年ぶりの牛丼。私は、いろんなところが満腹になって、店を出た。
アメリカの産業のためではなく、食肉業者のためではなく、ただ吉野家のためだけに、アメリカ産牛肉の早期輸入を切に願う。