くそ暑い夏が終わり、ようやく巷も涼しくなってきた。そうだ、鍋の季節がやってくるぞ。
というわけで、夕食は水炊きであった。うちは豚肉、鶏肉、白菜、水菜、緑豆、椎茸、オプションで牡蠣や鱈、つくねなどが入る。
もちろん、仕上げは雑炊だ。これだけの食材を使うと、かなりいいダシが出てそれはうまい。シーズンに1、2回蟹が入ることがあるが、そのときはもう最高である。
季節のある国に生まれた幸せを噛みしめよう。
カテゴリー: 食
梅干し
医食同源という言葉があるが、梅干しはまさにそういう食べ物だ。私にとっては。
昔、神戸に西武百貨店があったころ、仕事場が近かったので地下へよく弁当を買いに行った。そこのおばちゃんが、「梅干しもう一個入れとくわな」とおまけしてくれるのだが、別にそれほど梅干しが好きなわけではないので、「ありがとう」と言うのがやっとだった。
せっかくおまけしてくれるので食べないわけにはいかない。膝を叩いておいしいものでもないが、そうまずいものでもない。そんなこんなで、なんとか梅干しが食べられるようになった。
仕事が変わり、十何年か振りに母親に弁当をつくってもらうことになって、ここでまた梅干しの登場である。たぶん身体にいいんだろうなと思って、口を酸っぱくする。
その仕事をクビになって、弁当をつくってもらうことはなくなったが、今でも昼飯には必ず梅干しを一つ摘んでいる。
たぶん身体にいいんだろうなと思って、今日も梅干しを食べる。
100円マックは失敗か
という記事を見た。以前に低価格路線で失敗したのに、その失敗を生かしていないらしい。客足は増えているが、利益につながっていないという。
個人的には、メニューの価格帯を100円、500円とわかりやすくしたのは、前より全然いいと思う。実際のメニューもかなりわかりやすくなった。以前のメニューは、安いハンバーガーなどを小さく目立たないようにしていて、企業としてのセコさを感じて腹立たしかった。それに比べれば段違いだ。
外食担当アナリスト(毎日食って調べてるのか?)によると、他店が高級志向を打ち出しているのに、それに追随しないのはだめなのだそうだ。だめなのはお前の分析力だろうが。
マクドナルドとよく引き合いに出されるモスバーガーは、一個1000円というおよそファストフードらしからぬ価格の商品もある。これは、モスバーガーだからこそできるのであって、マクドナルドがこれをやっても意味がない。
まず味が違う。マクドナルドにカップルや友達と入ると、食べながら話も弾むが、モスバーガーはそうではない。おいしいから黙って食べてしまうのだ。うまいからこそ、客はハンバーガーごときに金を惜しまない。
そして、客がマクドナルドを選択するとき、「マクドでええか」的な、実に消極的な理由が大半を占める。早い、安い、そこそこうまくてはずれがない。これはつまり、ある意味マクドナルドこそがファストフードの王道なのである。
褒めてるのかけなしてるのかわからないが、私の怒りは知ったかぶりのアナリストに向いている。おのれは一生ハンバーガー食っとけ。