パリダカ2009

2008年のパリダカ、テロ予告で中止になったのはまだ記憶に新しいことだろう。
以前にも競技者が狙撃されたり強盗に遭ったりしたことはあったが、競技そのものが中止になったのは初めてだった。
運営側はコースの大幅な見直しを余儀なくされ、その結果、2009年のパリダカは、南米で開催されることになった。
もうパリもダカールも関係ないw
チリとアルゼンチンをまたに掛け、アンデス山脈を越える過酷なルートだ。アフリカでも山脈越えはあったが、アンデス山脈とくれば標高4000m以上である。高山病は必至だ。プライベーターは更に過酷を極めるだろう。
そんな南米パリダカでも、日本からは三菱が連続して参戦を続ける。今年はパジェロではなく、ランサーで挑む。もちろんエースは増岡浩だ。
日野レンジャーの菅原さんも親子で参戦だ。御年67歳、素晴らしい。
場所や形態が変わっても、サビーヌの精神は受け継がれていくのだろう。2009年1月3日、ブエノスアイレスからスタートだ。

スズキ、スバル相次いでWRC撤退

ビッグ3の経営危機、トヨタショックなど、全世界的な不況は自動車業界をも直撃した。
モータースポーツからの撤退は、業績回復への常套手段だが、ホンダのF1撤退に加えて、スズキとスバルがWRCからの撤退を表明した。
車両の供給は続けるということだが、ワークスとしての活動や新規開発はストップする。もちろん、業績が回復すれば復帰もあるだろう。
まさかとは思うが、来年のラリージャパンも開催が危ぶまれるのではないだろうか。

新・自動車メーカー相関図

検索で来られる方が多いので、データを更新してみたりする。

○日本
ニッサンはルノー傘下、マツダはフォード傘下。スバルはGMから放出され、トヨタが株を引き継いだが、軽自動車からの撤退が決定している。ダイハツはトヨタ傘下、スズキはGMとニッサンと提携。トヨタ、ホンダは相変わらず安泰、ミツビシも他社との大きな提携はない。

○アメリカ
ダイムラークライスラーは解消、元の鞘に収まった。
フォード:リンカーン、マーキュリー、マツダ、ボルボ。
GM:シボレー、ポンティアック、ビュイック、キャデラック、GMC、オールズモビル、サターン、ハマー、サーブ、ホールデン、オペル、ヴォクスホール、サーブ。
クライスラー:ダッジ、ジープ。

○ドイツ
主なメーカーは、メルセデスベンツ(ダイムラー)、アウディ、BMW、オペル、フォルクスワーゲン(以下VW)、ポルシェ。実はアウディはVW傘下だったりするがあまり知られていない。

○イタリア
主なメーカーは、フィアット、フェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ランチア、アルファロメオ。ほとんどがフィアットの傘下にあり、ランボルギーニだけがアウディ傘下(つまりVW傘下)である。

○フランス
主なメーカーは、プジョー、シトロエン、ルノー。プジョーとシトロエンはPSAというグループ企業。だからシャシーは全て共通だったりする。

○イギリス
かつての自動車大国も、今やあちこちたらい回し状態である。
ジャガーとランドローバーは、フォードがインドのタタへ叩き売った。ロールスロイスはBMW傘下、ベントレーはVW傘下、ロータスはマレーシアのプロトン傘下だ。
そして悲しいかな、中国メーカーとの交渉が決裂したローバーは消滅した。

○その他
スウェーデン:ボルボ、サーブ。二つともビッグ3傘下。
スペイン:セアト。国内唯一のメーカー。VW傘下。
韓国:ヒュンダイ、キア、GMデーウ、ルノーサムスン。キアは一度倒産、ヒュンダイ傘下になっている。
インド:世界最安の自動車で話題のタタ、フォードからジャガーとランドローバーを買い取った。ヒンドゥスタンはミツビシと提携している。

原油高、世界不況、自動車業界もまだまだどうなるかわからない。

Fiat 500 Abarth


羊の皮を被った狼という表現をよく聞くと思う。
外見は大人しそうだが、実は中身は・・・という、男性の正確表現などにも使われている。
もちろん、車も例外ではない。
ウェッジシェイプのいかにも、といった車ではなく、ずんぐりとしたむしろかわいい感じの車が実は、というのが、このチンクエチェントアバルトだ。
しかしこいつは、狼ではなく、サソリである。おーこわ。
アバルトは、メルセデスに対するAMGのように、親会社に吸収されてしまった時期があったが、昨年復活したようで、フィアットのレース活動や硬派なチューニングパーツを生産していく。
タミヤあたりがプラモ化してくれんかのう。新旧500揃うのに。

CAR検

カーグラTVで番組をやっていて、最初は何のことだろうと思っていたら、車の知識に関する検定のことだった。
別に就職に有利になるようなものではないが、車好きなら捨て置けない検定だ。
公式サイトにある練習問題をやってみたら、恥ずかしながら二問正解だった。
車の歴史とかなら多少はわかるが、機械的なこととなると弱い。
もうすぐ開催されるので、車の知識に自信のある方はどうぞ。

http://car-kentei.com/