アロンソが王手だ。このGPでライコネンに4pt差をつければ総合優勝となる。
予選はライコネン2位、アロンソ4位。だがここはスパ、何が起こるかわからない。
ウェットレース。ほぼ予選通りの順位で各マシン走行を重ねていた34周目、フィジケラがオールージュで大クラッシュ。セーフティカーランで各マシンが一斉にピットインしてレーンは大渋滞。今年もスパは荒れそうだ。
再スタートで琢磨がシュー兄に追突。二人ともレースを終える。死なばもろとも。
一回目のピットでドライに替えるギャンブルに出たラルフだったが、スピンアウトでドライを諦める。二回目のピットストップからは、ドライに替えるマシンが出始めるが、路面はまだウェット。アロンソは堅実にウェットタイヤでピットアウト。
終盤、トゥルーリやモントーヤがリタイヤしていく中、タイヤをドライに替えるマシンが続出。その中、ライコネン、アロンソはウェットで耐える。
ライコネン優勝、アロンソのタイトルをとりあえずは阻止したが、もはや悪あがきの域を出ないだろう。残念だが。
カテゴリー: クルマ
F1第15戦イタリアGP
ライコネンの不運はどこまで続くのか。予選前のエンジントラブルでエンジンを交換したため、ポールを獲ったにもかかわらず10グリッド降格。ここでアロンソを抑えなければワールドチャンピオンは苦しい。
スタートからバトル連続の激しいレース。予選から好調の琢磨は4位につける。
そんな琢磨にも不運が襲い掛かる。1回目のピットストップで給油ミス、再度のピットストップを要求される。表彰台圏内だっただけに惜しいミスだ。
ライコネンは起死回生の1ストップ作戦。しかし、左リアタイヤにトラブル発生、ピットインを余儀なくされる。とことん不運なライコネン。
しかし終盤4位にまで浮上、前を行くフィジケラを追い詰める。が、シケインでスピンオフ。鈴鹿に来たら厄払い行ってこい。
またまたしかし、ここで諦めないのがワールドチャンピオンを目指す男。再び4位に浮上してフィジケラを追う。
1位モントーヤ2位アロンソ3位フィジケラ4位ライコネン。せめてモントーヤにアロンソを抑えてもらいたいところだが、モントーヤのタイヤにもトラブル発生。アロンソが猛追するが及ばずそのままの順位でフィニッシュ。
イタリアGPだが、主役のはずの赤いマシンはいずこへ?
F1第14戦トルコGP
F1初開催のトルコである。グランプリもしばらく夏休み状態だったので、チャンネルを合わせたらちょうどミハエルが小クラッシュしたところだった。
イスタンブールサーキットは、低中速コーナーが程よくレイアウトされ、どことなく鈴鹿のような感じのコースだ。F1が新しい開催場所を模索する理由の一つに、タバコ広告の問題があるが、トルコも広告は禁止のようだ。
レース終盤、マクラーレン1-2、ルノー3-4で迎えた残り3週、2位につけていたモントーヤがモンテイロにプッシュされてコースアウトしたが、すぐに復帰してポジションキープ。しかしラスト1周、モントーヤがオーバースピードでコースオフ、アロンソが2位に。
1位ライコネン、2位アロンソ、3位モントーヤ。抜きどころも多く、見ごたえのあるレースだった。
レースには運も必要だ。がんばれ琢磨。
F1第13戦ハンガリーGP
シュー兄初ポールである。彼がポールを獲ってこれだけ騒がれるのは久しぶりじゃないだろうか。
クリエンがひっくり返った以外はクリーンなスタートと思いきや、アロンソが接触でフロント破損。クルサードもストップ。けっこう接触があったようだ。そのためコース内にパーツが散らばり、ちょっと危険。
トップを快走するシュー兄を追うマクラーレン二台。この構図も久しぶりだ。しかし返して言えば、またつまらないF1に戻ったとも言える。
と思いきやレース中盤、独走かと思われたシュー兄だがピット作戦の妙でマクラーレン勢にトップを明け渡す。
替わってトップに立ったモントーヤだが、突然のスローダウン。ギアかな。
アロンソは運気が一気に落ちてしまったようで、ピットでもトラブル発生。運のなさはトップのライコネンとて同じ。最後までいけるのか。ここで一矢報いておきたいものだが。
終盤、2位兄3位弟の兄弟対決。双方譲らずフィニッシュ。ラルフはトヨタで初の表彰台。琢磨も8位入賞。
ライコネンがこのまま上昇気流に乗れば、チャンピオンシップは面白くなる。アロンソを潰すのはやはり若さなのか。
F1第12戦ドイツGP
シューマッハの母国GPであるが、フェラーリの不調はもはや誰一人口にしなくなってしまった。
荒れたスタートとなったが、その煽りを食らって琢磨が小クラッシュ、予選8位グリッドをフイにした。
抜きやすいホッケンハイムだが、レースの焦点はピットストップにあるようだ。各チームの作戦の違いが勝敗に現れるだろう。
ライコネンは車のセッティングが決まっているのか、序盤からかなりのリードを保ち、一回目のピットストップを終えてもトップをキープ。
ところがレース中盤、画面にはスローダウンするライコネンのマシン。ホッケンハイム完走はまたも幻と消えた。これでアロンソがトップ、シュー兄、バトンと続く。
久々にトップを射程に収めるシュー兄だが、それどころかバトンに仕掛けられて3位に後退。バトンが抜いたというより、フェラーリがホンダに抜かれたというところか。
しかしそのバトンは、モントーヤにしてやられてしまう。ライコネンは早々に帰宅したそうだが、チームメイトのモントーヤは孤軍奮闘で2位に。4位に後退したシュー兄にフィジケラが襲い掛かる。そのフィジケラを追うシュー弟。
最終週、シュー兄力尽きてフィジケラにかわされる。アロンソは6勝目。チャンピオンに向けて磐石の体勢だ。
タイヤ交換不可というレギュレーションは、やはりかなり影響を与えているようだ。
F1第11戦イギリスGP
過日に地下鉄爆破テロがあったイギリスだが、F1は無事開催されたようだ。イギリスには多くのコンストラクターやメーカーの本拠地があるので、もしかすると関係者に被害が及んだかもしれない。
予選7番手につけた琢磨だが、フォーメーションラップの最終コーナーでスタック、そのままスタートとなった。
モントーヤが飛び出したがすぐにイエロー、セーフティカーランの後レース再開。シルバーストンはコース幅が広いので、高速セッティングでコーナーでもスピードが稼げるが、その分タービュランスの影響を受けるので抜きにくくなっている。
特にオーバーテイクもないまま各車1回目のピットイン。ジャックのクルーが足を轢かれたようだ。モントーヤの後塵を拝していたアロンソは、僅かのタイミングでトップを獲れなかった。
2回目のピット、3位に付けていたフィジケラに痛恨のミス。ライコネンにかわされる。アロンソもモントーヤを捉えられず、そのままフィニッシュ。アロンソを挟んでマクラーレンが1-3となった。
追い抜きのない大味な展開になってしまった。ともあれ、無事の開催に感謝しよう。
F1第10戦フランスGP
FIAという組織が、F1を統括するには実に不適格な組織であることがはっきりしたと思う。FIAには、事情がどうあろうとグランプリを安全に開催する責任があり、アメリカGPの責任をチームやミシュランに押し付けるだけの非常に無意味な組織なのである。
この行為は、コンコルド協定に関して反発している各チームへの嫌がらせであり、F1は早急にFIA統括下から脱却する必要がある。FIAに我々ファンの手で、NOを突きつけなければならないのだ。
話をフランスGPに戻す。予選で琢磨が表彰台を狙える好位置につけた。消化不良が続くレースの鬱憤を晴らしてもらいたいものだ。
アロンソが好スタート、後続を引き離しにかかる。2番手はトゥルーリ、フェラーリの2台も久々に上位を窺う。
序盤から各マシンが次々とピットイン、今回は3ストップ作戦を採っているチームが多い。順位の変動が目まぐるしい。こういうときは、たなぼた優勝もありうる。
琢磨仕掛けて自滅。もったいないけど攻めてるのでよしとしよう。挽回に期待。と思ったらまたコースオフ。万事休す。
アロンソが優勝、ルノーは母国グランプリを飾った。これでアロンソはドライバーズチャンピオンシップの最右翼となった。エンジン交換のペナルティを克服してライコネンが2位、シュー兄も3位に入った。バトンは4位でホンダ初ポイント。
琢磨は攻めの姿勢が裏目に出たが、次につなげてほしい。