大賞-辻本茂雄
最優秀新人賞-麒麟
大賞は功労賞的な意味合いが強いのでここでは触れないが、最優秀新人賞が麒麟という結果に首を傾げた人も多いかもしれない。残念ながら当日のネタは見ていないので細かいことはわからないが、事実上麒麟と笑い飯の一騎討ちであった。ではなぜ、今年のM-1最有力候補の笑い飯が敗れたのか。
この上方お笑い大賞は、どちらかといえば保守的な傾向にある。審査委員長が藤本義一であることから、大阪の伝統的な笑いを重んじる向きがあるように思われる。そういう点において、あの笑い飯の特異なネタより、麒麟のオーソドックスなしゃべくり漫才が好まれたのであろう。
もちろん、麒麟には賞に値する実力があるし、審査は公平に行われている。ただ、やはりそこには笑いを審査するという難しさと、ネタの良し悪しだけでは計れないファクターが存在しており、下馬評どおりにいかないことを如実に証明してくれた。
さて、間もなく今年のM-1グランプリが開催されるわけだが、一見すると飄々とした雰囲気の笑い飯、己という最大最強の敵に立ち向かえるかどうか。大番狂わせはあるのだろうか。
投稿者: みかつう
MTJ #18
「ジェットコースター」Vibra Stone
ビデオ的にすごい。ライブシーンなのだが、観客全員に小型のビデオカメラを持たせて、それをつなぎ合わせるという、マトリックスも真っ青な映像。確かに、見ているこっちはジェットコースターだ。こんな映像撮るやつはタイレルの連中しかいない。大御所近田春夫復活。
「easy to smile」senceless things
SONYMTVのロンドンナイトという特集より、以下3曲。これは番組頭の曲。一発で痺れた。かきむしるようなギターと手足が5、6本あるようなドラムが、ハイスピードなサウンドを生み出す。こ、これがロンドンの音か・・・。
「Motorcycle Emptiness」Manic Street Preachers
日本でロケされた。まったりとした曲だが、バンドはかなり尖っている。わざわざ日本でビデオを撮っているということは、日本党と思っていいのかな。確か、メンバーが行方不明になったとかニュース聴いたけど、あのあとどうなったんだろう。
「Pop Scene」Blur
正直、ビデオ的には「Take On Me」以来の衝撃を受けた。普通にライブシーンを撮っているのだが、数秒ごとに撮られたカットをずっと繰り返しているのだ。つまり、ヴォーカルが歌うシーンがあれば、マイクを持って口をパクパクっとした数秒のカットを繰り返して、それにあてる。まるで撮影の時間がなくて撮れなかったところを埋め合わせているような感じである。そのリフレインが奇妙な印象を与え、そのままブラーというバンドのスカしたところというか、アイロニックな印象につながる。ロンドン恐るべし。
トランキライザーガン

80年セガ。アクション。
プレイヤーはトラックに乗り、迷路状のジャングルを周回して動物を麻酔銃で撃ち、トラックへ運べば得点。動物は、ヘビ、ゴリラ、ライオン、ゾウの4種。それぞれに倒す難易度がある。非力なグラフィックだが気分はアニマルハンターである。
麻酔銃なので動物を撃つとカウントが入り、そのカウントがゼロになると目覚めてプレイヤーを襲う。それまでにトラックに運ばないとワンミスである。もちろん、麻酔が効いていない動物に接触してもワンミスだ。スピードはないが、藪の陰から突然出てくるので要注意である。
まったりとしたゲームなので、スリル感はさほど感じられないが、シューティング一辺倒だったゲーム業界に新風を吹き込んだ一作である。
THE SCOOP(アサヒスーパードライフィルムズ)
ヤフーのバナーにあったので踏んでみた。飯田譲治が何か撮ったらしい。飯田譲治といえば、ナイトヘッドに代表されるオカルトものである。学生時代、毎週ビデオに録ってみていたが、最終回だけ時間がずれていて結局観ていなかったりする。一番好きなのは、沙粧妙子である。あれはよかった。アナザヘヴンにはがっかりしたが。
それはさておき、ウェブで公開するショートフィルムということで、15分の短編を撮っている。オカルトものではない。クジラを撮りに向かった取材班が、途中で船舶火災を見つけてどうのこうのというストーリー。スクープを渇望する主人公に柏原崇、ヘリのパイロットに石橋凌。
恐ろしいことに、ほとんどが空撮である。恐ろしいというのは、スタッフとしての立場でだ。撮影は大変だったと思う。15分だからなのか、予算はたっぷりあったようだ。
飯田譲治らしい小物は出てくるが、飯田譲治作品にしては面白みに欠ける。畑違いだからなのか。スーパードライというスポンサーが扱うイメージの映像化なので、この辺は致し方ないところかもしれない。
ウェブムービーだが、手抜き感は一切なかった。その辺りは、ご自分の目で確かめていただきたい。一応断っておくが、商品カットは出てこない。長ーいCMでも面白かったような気はするが。
http://www.asahibeer.co.jp/superdry-films/
MTJ #17
「頭の中」THE真心ブラザーズ
とんねるずのネタにもじもじくんというのがあるが、果たして、この元ネタがポンキッキであるというのを憶えている人はどれくらいいるだろうか。とんねるずがオリジナルではない。あれはポンキッキのパロディだったのだ。そのオリジナルのもじもじくんがビデオに出演している。YO-KINGのむせびなくような高音域の歌声が心に染み入る。
「スチャダラパーのテーマPART2」スチャダラパー
いわゆるラップをJ-POPに認知させたのは彼らの役どころが大きいと思う。ビデオはごちゃまぜ的要素が面白い。この頃既にパーフリとは親交があったようだ。ゲストで出演している。日本のビースティボーイズ?言い過ぎ?
「Baby Cry For Me」Date of Birth
メンバーの顔のアップショットが次々と入れ替わる。曲もノリがいい。だいぶ経ってから(5、6年は経ってたと思う)急にCMで流れたりもした。話題になるかなと思ったらあっさりスルーされた。CMディレクターに起用した意図を訊いてみたい。
「Men's Junan」ヤプーズ
メンバー総出演のドラマ仕立て。みんな撃たれて死んじゃう。泉水さんとか結構サマになってたりするけど、やっぱり中原さんは・・・。純ちゃんは悪女ということで。この曲、歌詞も面白い。ヤプーズが脂の乗り切っていた頃の作品。
ムーンクレスタ

80年日本物産。シューティング。
ファンファーレとともに登場するのは、合体式の機体。1号機から順に登場し、うまくいけば3機合体しての攻撃が可能である。
ただし、それには厄介な敵を倒さねばならない。弾こそ撃ってこないが、ハイスピードな動きと複雑なアルゴリズムで狙い撃ちはほぼ不可能。撃つというより当たるのを待つしかない。正直、3機合体はかなり難しい。
その合体シーンであるが、慣性の法則が働くので慣れるまでは難しいだろう。レバーはあくまでも小刻みに、ボタンを押せば逆噴射するので、まずいと思ったら遠慮なく押そう。もちろん、失敗すれば自機を失うことになる。
当時、私も含めてかなりこのゲームにハマった者が多い。インベーダー後のゲーム業界で、如何に主権を握るかは、ゲームのアイデアにかかっている。そんな中、合体という要素を取り入れた本作は、敵を撃つだけのシューティングゲームに飽きていたゲーマーを虜にした。難易度はやや高いが、アーケードゲーム黎明期の名作であることには間違いない。
MTJ #16
「虹の都へ」高野寛
大学の先輩、らしい。在学中から高橋幸宏に師事、ピュアなサウンドと清潔感のあるルックスでOL、女子大生に人気(ほんまか?)。この曲はCMにも使われたので聴いたことある人も多いかも。コマ撮りはちょっとイメージに合わない気がするが。
「山行きバス」遊佐未森&ソラミミ楽団
清潔感といえばこちらはその名の通り自然溢れる清涼感いっぱいのサウンド。超音波一歩手前のハイトーンソプラノはまるで小鳥のさえずり。黄色で統一した映像の色感が更に雰囲気を醸し出す。胃もたれ、二日酔いの朝に効く(?)。
「プレゼント」Jitterin' Jinn
彼女でもない女にようそれだけモノやったな、って感じ。女からすればもらうもんもろたからさいなら、みたいなところか。そのプレゼントされたものがアニメでふわふわと動く。ぎこちない春川ちゃんの芝居も必見。しかしこのバンド、全曲同じビートなのはむしろ驚愕である。もっと驚愕なのは、じったりんじんと打ち込んで変換すると、JITTERIN'JINNと出ること。やってみ。
「Heart of the Hills」小泉今日子
下山淳の泣きのギター、池畑潤二のパワードラム、あれ、ルースターズ?と誰もが思うだろう。枯れたはずの丘に緑が甦り、一人その丘に佇むキョンキョン。ハードなサウンドをバックに、時は静かに流れる。いいねえ。
「Mickey」Tony Basil
ご存知、ゴリエちゃんの原曲である。このビデオも5人のごついチアダンサーが踊っている。ごつい。男みたい。これはそういうチアリーディングに使う曲なのだろうか。ワンナイもよくこんな曲掘り返してきたものだ。SONYMTVのワンヒットワンダラースペシャル(一発屋特集)で流れてたのに。しかし沖縄の人ってみんな踊りのセンスあるの?