月曜日の午後。突然電話がかかってきた。
「○×病院ですが、」
うちの両親は揃ってこの病院に大変世話になって、また治療のため通院もしているので、なんかその辺の話だろうと思っていると、
「お母さんが自転車同士の事故で救急車で運ばれまして」
意外と冷静な自分がそこにいた。それは、深刻ではないことを強調している電話の主の声によるものだけではないと思う。
命に関わる状態ではないというが、頭を打って出血しているとのこと。加えて、脳内にも若干の出血があったため、経過観察のため入院することになった。
詳しい状況はわからないが、停まっている母の自転車を、相手の自転車がひっかけたらしい。
しかし幸運なことに、たまたま通りかかった看護学生が止血してくれたそうだ。天使現るだ。
そのひっかけた相手もややこしい輩や子供とかでなく、普通の女性会社員で、母がケガをしたこと以外、なんとなく丸く収まりそうな雰囲気である。
そして無事今日退院、頭の傷が生々しいが、普通に元気だ。
自転車事故は我々に最も身近な事故だ。最近は死亡事故も増えている。
保険もないので事後保障はかなり厳しい。
曲がり角や交差点で減速したり左右確認をして通る自転車を、私は見たことがない。
あなたが死ぬのは自業自得でいいだろう。しかし、もし相手を死なせてしまったら、あなたの人生は終わったも同然だ。
自転車は軽車両だということを充分に自覚し、交通安全に努めていただきたい。あまり酷いとひきずり倒すぞ。ほんとに。
おかんの次はそこのあなたかも知れないのだ。