中世をモチーフとしたゲームは、MMOに限らず巷に跋扈している。その中で生き残ろうと思えば、何か特色を出さないと無理だろう。
その点で言うとベルアイルは、レベルを排したスキル制を採用したことと、生産の熱さだろう。
戦闘スキルと同じくらい、いやもしかすると生産スキルのほうが多いかもしれない。
採掘、伐採、採取、農作業、武具作製、鎧作製、雑貨作製、裁縫、調理、調薬、宝石加工、巻物作製、戦闘スキルでないものがこれだけあるのだ。
それでいて、キャラクターが取得できるスキルには限界があり、一つを100%として600%しか取れない。酷な話だ。
そこでこのゲームの特徴の一つでもある、継承が重要になってくる。
レベルがない代わりに、キャラクターはどんどん歳を取る。ゲーム内で結婚や出産をして、能力を子供に引き継ぐことができるのだ。
最初は戦闘で楽しみ、次世代は生産で楽しむ、そういう遊び方ができるのである。
生産の熱さを象徴するものに、季節の移り変わりがある。季節ごとに採取できる果物や農作物が変わり、例えば果物採取のミッションを受けてそのまま放置しておくと、季節が移ってもうその果物は収穫できないということが起こるのだ。
問題点を挙げるとするなら、スキルに固執するあまり、肝心な戦闘の醍醐味が少ないところだろうか。
つまり、全ての行動がスキル上げのために単調化してしまうことだ。まあ、それはRPGの宿命でもあるのだが。
もちろんこのMMOもアイテム課金なので、無料で充分遊べる。