帝王シューマッハが進退をかけた。意地をみせてポールをゲット。
ホンダが本腰を入れたRA106。第三期ホンダコンストラクターチームはどこまで見せてくれるのか。
日の丸を背負ったスーパーアグリ。厳しい船出になることは誰の目にも明らかだ。それでもやってくれると私は信じる。
スタートは特に混乱もなく、シューの後ろにアロンソが着く。ホンダの2台は5、6位と好位置。
3位のマッサがコーナー手前で単独スピン、そのまま前のアロンソを追い抜く形でコースアウト、あわやアロンソ巻き添え寸前。今年のマッサは完全にシューのサポートだな。
バトンがモントーヤをかわして3位に。ホンダのシャシーバランスはいいようだ。
各マシンピットへ。1シーズンぶりのタイヤ交換。去年のルールはなんだったんだ。スーパーアグリのピットはなんとも初々しい。しかし、そんな悠長なことは言ってられない。サーキットは戦場だ。
今年も磐石なはずのルノー、フィジケラがトラブルでアウト。シューを追うアロンソのマシンは大丈夫か。フィジケラに続いてジャックもエンジンブロー。熱砂の悪魔が忍び寄る。
2回目のピット。先に入ったシューに対して、マージンを稼ぎたいアロンソ。しかしバックマーカーがそうはさせてくれない。アロンソ運命のピットイン。そして僅かの差でアロンソがシューをかわす。
残り5周。シューがアロンソを射程に捉える。僅かのミスが命取りだ。F1のみならず、スポーツはミスをした者が負けだ。
赤いプレッシャーを物ともせず、アロンソまず1勝。シューマッハの時代は終わりなのか。
琢磨初戦完走、スーパーアグリは無難なスタートと言えよう。ホンダのバトンが4位。トヨタは下位に沈んだ。
ケケ・ロズベルグの息子、ニコがルーキーながら素晴らしい走りを見せている。ウイリアムズは今年からコスワースユーザーになったが、シャシーのポテンシャルは充分にある。今年どこまで伸びるのか楽しみだ。